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【初心者必見】カーポートのメリット・デメリットを徹底解説!

はじめに

カーポートは魅力的な一面もあれば、デメリットになり得る部分も存在します。そのため、車を利用している方の中には、駐車場にカーポートを取り付けるべきか迷っているという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、初心者の方向けに、カーポートのメリットデメリットをエクステリアの専門家が徹底解説します。カーポートの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

カーポートのメリットとは?役割や目的について学ぼう!

柱と屋根で構成されている簡易的な車庫であるカーポートには、さまざまなメリットがあります。そんなカーポートの役割や設置目的を確認しておくことで、必要性を正しく理解することができるでしょう。

ここからは、カーポートを設置した場合の具体的なメリットについて解説します。

 

悪天候でも乗り降りがしやすい

屋根のない駐車場では、雨や雪が降っている際の乗り降りで濡れてしまうデメリットがあります。しかし、カーポートを設置することで、悪天候時の乗り降りで身体が濡れてしまう心配をしなくて済むようになります。

特にカーポートが役立つのは、小さなお子様や高齢のご家族、介助が必要な方がいる場合です。こういった場合は、悪天候時の乗り降りが大変ですが、カーポートがあることでスムーズに乗り降りをすることができます。

 

車が劣化するのを防げる

屋外に車を止めていると、紫外線や雨風の影響で、車の劣化が進行します。特に紫外線の影響は非常に大きく、経年劣化によってボディーカラーが退色するケースなどがあります。

しかし、カーポートを設置すると、その屋根で紫外線や熱線のカットが可能です。また、雨風を凌ぐこともできるので、天候による車の劣化を防ぐこともできます。

車の汚れを低減できる

屋根のない駐車場というのは、雨が直接当たるので車に雨染みが付きやすい傾向にあります。また、鳥の糞や黄砂など、さまざまな汚れが堆積するため、非常に汚れやすく洗車の回数も増える原因ともなるでしょう。

しかし、カーポートを設置することで、屋根が汚れの堆積を防いでくれます。こうして、車が汚れてしまうのを低減し、車の手入れの回数を減らすことにも繋がります。

直射日光の影響が少なくなる

真夏の炎天下の車内というのは、エンジンを停止してからわずか30分程度で車内温度が45℃近くまで上昇するとされています。そのため、可燃性の高い危険物が車内に放置されている場合、車内温度の上昇とともに破裂や引火をする危険性があり、注意が必要です。

もしも車内に多くの物を積んでいる場合は、カーポートの屋根で紫外線や熱線を効率よくカットすることで、直射日光の影響を少なくして荷物を守ることができます。

 

飛来物で車が破損するのを防げる

屋外環境で駐車をしていると、飛来物の影響で車が破損する可能性があります。例えば、突風で近隣の屋根の一部が飛ばされてしまうケースや、雹のような自然災害の発生も考えられるでしょう。

しかし、カーポートのある駐車場なら、飛来物が直接車に当たってしまうのを防げるので、愛車を効率よく守ることができます。

 

霜が降りるのを防げる

寒い冬の朝というのは、放射冷却の影響で車のガラスに霜が降りてしまいます。霜を除去するためには解氷スプレーやスクレーパーを利用しなければならず、朝の通勤時などは手間に感じてしまうことも多いでしょう。

一方、カーポートがあることで、地表から放出された熱もカーポート内にとどめることができるので、ガラスに霜が付着してしまうのを防ぐことができます。

 

ガレージや車庫よりコストが安い

屋根付きの車庫には、ガレージのようなタイプもあります。ガレージとは、屋根があり、四方を取り囲んでいるもののことを指します。
そんなガレージには、住宅の1階に設置するインナーガレージや、敷地内に別途設ける独立型ガレージなど、種類が豊富です。しかし、いずれのタイプも設置する際、1台あたり数百万円と非常に高額な費用が必要になります。

この点、カーポートは安価なタイプなら1台あたり数十万円で設置することが可能です。そのため、コストパフォーマンス重視で考えている方にとって、カーポートはメリットが大きいでしょう。

カーポートにもデメリットがある!設置前にチェックしよう!

メリットの多いカーポートですが、デメリットになる部分もいくつか存在します。設置後に後悔しないためにも、事前にどのようなデメリットがあるのかをチェックしておくことが重要です。

ここからは、カーポートを設置した場合に起きるデメリットについて紹介します。

 

支柱が邪魔になることがある

カーポートは、柱と屋根で構成されている商品です。そのため、支柱部分が邪魔になってしまうことがあります。
例えば、敷地スペースが広くない場所にカーポートを設置するとなった場合、車の出入りに対し、柱が一部干渉してしまうケースがあります。

特に、狭小地や変形地に設置する場合や、周囲を壁で囲まれている駐車スペースの場合、支柱が邪魔になることがあるので注意しましょう。

閉塞感・圧迫感が出る可能性がある

簡易的に設置できるカーポートですが、屋根が付くことによって閉塞感や圧迫感が生じてしまう可能性があります。例えば、都会の狭小地などは玄関付近に駐車スペースが設けられていることが多いですが、屋根ができてしまうことで開放感がなくなることがあります。

設置前は見えていた空もカーポートで遮られてしまうことがあるので、結果的に閉塞感や圧迫感を感じてしまう可能性があるでしょう。

 

日当たりが悪くなることもある

家の立地条件やカーポートの設置場所によっては、日当たりが悪くなるケースがあります。特にお部屋の窓が設置されている付近にカーポートを設置する場合、室内の日当たりを確保できなくなる可能性があります。

また、隣接する家と距離が近いと、自分の家のカーポートが原因で隣の家の日当たりが悪くなる場合もあります。こういった近隣トラブルに発展する可能性もあるので、設置を検討する際には注意しましょう。

 

自然災害の影響で倒壊する可能性がある

カーポートには、耐積雪量と呼ばれる、雪の重みに耐えられる基準があります。もしもこの基準値を超えた積雪があった場合、倒壊する恐れがあるので注意しましょう。
なお、雪の比重は雪質によっても異なるので、住まいの地域の積雪量に適したカーポート選びをしなければなりません。

また、カーポートは風の影響も受けやすい商品です。そのため、耐風圧強度を超えた風圧が加わると、倒壊する恐れがあります。

 

住まいの防犯性が低下することもある

住まいの形状とカーポートの設置場所次第では、住まいの防犯性が低下する可能性があります。例えば、2階のバルコニーがせり出している付近にカーポートを設置してしまうと、犯人がカーポートを伝って侵入してくる場合も考えられるのです。

また、下屋がある住宅は、カーポートがあることで容易に2階へ上がりやすくなるので、設置をする際には防犯対策も考慮する必要があります。

 

車のサイズ変更が難しい

カーポートがない駐車場なら、ライフスタイルに合わせて、自由に車のサイズを変更することが可能です。しかし、カーポートを設置した場合は、ある程度の幅や高さが決められてしまいます。そのため、容易に車のサイズを過度に変更することはできません。

また、カーポートには停められる車の台数も決まっています。いずれ車を増やす予定で、その車もカーポートに入れたいという場合には、検討時に注意する必要があるでしょう。

 

カーポートのデメリットを解決するためのポイント

カーポートにはいくつかのデメリットがありますが、ポイントを押さえてカーポートを選ぶことで解決できます。快適で安全な駐車空間を作るためにも、設置環境に応じたカーポート選定を行いましょう。

ここからは、デメリットを解決するために重要なカーポート選びのポイントを紹介します。

 

セキュリティに問題ないか確認する

カーポートを設置する場所によっては、防犯上のリスクが発生します。そのため、事前にセキュリティに問題がないか確認しましょう。
例えば、車の盗難リスクを下げるためには、シャッターゲートを別途取り付けるのも効果的です。

仮に設置場所の変更が難しいようなら、防犯カメラを設置することで犯罪の抑止効果が期待できます。

 

ゆとりのあるサイズを選ぶ

カーポートは、設置した後にサイズ変更を行うことができません。そのため、ゆとりのあるサイズを選ぶことをオススメします。
特に若いご夫婦のご家庭は、子どもの成長とともに、セダンからワンボックス、といった具合に車種も変わる傾向にあります。背の高い車などは、屋根の高いハイタイプのカーポートにする必要があります。

こういった今後のライフスタイルも見据えて、ゆとりのあるサイズのカーポートを選ぶと快適です。

 

最適な支柱タイプを選ぶ

カーポートの屋根を支えるための柱には、以下のような種類があります。

 

● 片側支持タイプ

● 両側支持タイプ

● 後方支持タイプ

 

支柱タイプの種類によっては、乗り降りの際に干渉する可能性もあります。耐久性や利便性など、どのタイプの支柱が設置環境に適しているかを事前に判断しておくことが重要です。

 

採光性を考えた屋根材を選ぶ

カーポートというのは、設置環境によって採光性が落ちてしまう可能性があります。そのため、採光性を考慮した屋根材を選ぶようにしましょう。

例えば、カーポートでは以下のような屋根材があります。

 

● ポリカーボネート

● FRP板

● スチール折板

● アルミ形材

 

アルミやスチールは強度が高い一方で、自然光を取り込むことはできません。しかし、ポリカーボネートの屋根材なら自然光を取り込みつつ、紫外線や熱線も効率よくカットすることができます。

耐風圧強度に問題ないタイプも検討する

四方を壁で囲うガレージとは違い、カーポートは柱と屋根の簡易的な車庫なので、風の影響を受けやすい性質があります。そのため、お住まいの地域に適した耐風圧強度のカーポートを選ぶことが重要です。

オプションとして取外し可能なサポート柱がある商品もありますのでそちらも検討してみてください。

 

なお、風の影響を受けやすい地域(沿岸・田園地域、高台、ビル風が吹く場所など)に関しては、ワンランク上の耐風圧強度の製品を選んでおきましょう。

 

まとめ

カーポートは愛車を保護するだけでなく、日々の利便性も向上できるメリットがあります。一方、デメリットになり得る部分もあるため、設置環境やカーポートの種類に問題がないか確認しておきましょう。

ガーデン&エクステリア福田造園では、さまざまなタイプのカーポートを取り扱っております。設置環境やご要望に応じて最適なプランをご提案いたしますので、カーポートの設置をご検討中の方は、お気軽に福田造園までご相談ください。

 

おわりに

ガーデン&エクステリア福田造園では、施工事例を随時更新中です!デザインの参考にもしていただけると思います。ぜひ、「施工事例」をご覧ください。
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