はじめに
こんにちは!コラム担当です。
カーポートをご検討中の方にお聞きしたいのですが、カーポートって、何に使うと思いますか?
もちろん、名前の通り、車を置く場所に使うことはオーソドックスです。
しかし、カーポートは、意外と別のものの代用としても活躍します。
前回は、種類別でカーポートの選び方をご紹介しました。
今回は少し趣向を変えて、用途別での選び方というところをご紹介していこうと思います!
▼前回の記事はこちら▼
https://fukutazoen.co.jp/columns/26924
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。
カーポートの役目を考える
そもそも、「カーポートの役目」って、なんだと思いますか?車を守る、日差しを避ける、……あとはなんでしょう?
実は、カーポートって、色々な使い方があるんです。
今回は、この点をもう少し掘り下げていきたいと思います!すでにお気づきの方も、「そうそう!」なんて思いながら読んでみてください。
もちろん、ここに記載がなくても、それは「あなただけの使い方」です。使い方が思い浮かぶということは、一度でもそれに困ったことや気がついたことがあるということ。その気づきを大切に、選ぶ理由の一つとしていってくださいね。
天候に負けない環境をつくる
さて、早速ですが、「天気に負けない」と書くと、雨の日を想像される方が多いのではないでしょうか?
もちろん、雨を防ぐことができるのは、カーポートの一番の利点ともいえるでしょう。しかし、晴れの日でも、重要な役割を果たしています。順を追って、記載していきます。
雨の日のカーポート
・車を雨から守る
・車の乗り降りで濡れなくなる
・駐車場のコンクリートが汚れにくくなる
曇りの日のカーポート
・カーポートが水を受ける音で、雨の降り始めがわかる
・洗濯物を干していても、急な雨に備えられる
晴れの日のカーポート
・車に直射日光が当たり、車内温度が上昇するのを防ぐ
・車内のシートの色褪いろあせを防ぐ
・日陰で作業ができる
よくあるご相談から、カーポートの利点をまとめてみました。
書き出してみると、この時点でも、カーポートが果たしている役目がたくさんあることがわかります。
さて、続いては、この「役目」をもとに、さらにもう一つ深いところを考えていきましょう。
「使うときのシチュエーション」を考察してみる
上記までは、「役目」について考えました。けれども、その「役目」が、全ての家族・土地・住宅に当てはまるわけではありません。
というわけで、ここでは、「我が家では、こう使う」というシチュエーションを考察していきたいと思います!
では、上記「天候に負けない環境づくり」で記載した、簡単なリストを振り返ってみてください。いくつ当てはまりましたか?
思いのほか多くに当てはまった方、思いつきはしたけども当てはまらなかったという方。また、新しく増やした選択肢がたくさんある、なんて方もいらっしゃるのでは。
たくさん当てはまった方ほど、「カーポートが欲しくて」・「どう使うか」、という目的がはっきりされているとお見受けします。
ここまで決めきれていれば、あとは土地に収まるサイズのもの、目的を達成できるもの、といった問題をクリアできる商品を探すだけです。
「欲しいと思っているけど、あんまり当てはまらなかったな……?」という方は、実は「まだいい」の状態かもしれません。
では、この「まだいい」の現象について、少し解説したいと思います。
つけるタイミングは正しいのか
色々と考えてみたけど、「まだいい」かな。
そういった結論に辿り着かれた方も、正解だといえます。
もちろん、外構は基本的に大掛かりな工事になりますから、同じタイミングで依頼をしていただいた方がスムーズです。
また、カーポートとなると、柱を埋め込んで固定する必要があるため、コンクリートを先に施工してしまうと、剥がしてやり直すための代金が余計にかかってきてしまいます。
しかし、予算の関係や、現状の家族構成を鑑(かんが)みると、「まだいい」と思われることもあるはず。
ここで無理をしてつける必要はもちろんありません。
「後々つけることを考えています」とご相談いただければ、今どういった対策をとるべきなのか、そういったアドバイスも行なっております。
ここまで考えたら、前回掲載した「種類での選び方」もあわせて、カーポートの種類をかなり選びやすくなったのではないでしょうか?
設置する時の注意点
さて、ここで注意していただきたいのは、「それが本当にカーポートである必要があるのか?」という点です。
ここまで散々、カーポートには色々な魅力がありますと説いておいて、「突然なんだ?」と思われるかもしれません。
しかし、外構商品は、何を買うにしても高額な買い物になります。
そこで今一度、原点回帰しましょう。
その<屋根>、カーポートで大丈夫ですか?
以前の「カーポートの選び方〜種類編〜」(https://fukutazoen.co.jp/columns/26924)では、テラス屋根がカーポートの代わりになることもあるよ!といった旨のご案内をいたしました。
まさにこの通り、カーポートでなくても大丈夫!といったシーンが稀にあります。
カーポートを選んで、敷地形状に合わせてカットした!けど、本当はカットしなくても合うサイズがあった……。
そんなことにならないためにも、
・カーポートを設置する、が最適解なのか?
・欲しいカーポートは、欲しい場所にきちんと収まるか?(設置できるか?)
・他に、同じようなスペックで収まりがいいものはあるか?
などなど、さまざまなパターンを検討する必要があるかもしれません。
そういったパターンに自分で気づくというのは、なかなかに難しいことです。
そのため、できれば、近所でも良いですから、その道のプロである人間に話を聞いた方が良いでしょう。
サイズの収まり感を見る
前述の理由としては、サイズ感の問題が挙げられます。
「カーポートを付けたい!」と思っていても、つけたい場所には大きすぎる、なんてことも。
カーポートは、ある程度の自由が利く商品です。ピッタリ!ジャストサイズ!という場合もあれば、あとちょっとなんだよな~、という場合も。
後者の場合は、つけたい場所に対して、少し大きいサイズを購入いただき、現場でカットを行ってサイズを合わせていきます。
しかし、明らかに「屋根は欲しいけど、カーポートでは大きすぎる」といった場所があったりしますよね。
そういったときは、テラス屋根やサイクルポートなどで代用します。
基本的に、カーポートと同じ素材(柱や屋根などの仕様)で出来た製品が販売されています。
もしもカッコイイ!と思ったカーポートを、狭めの場所だけど取り入れたい……といった場合などはご相談ください。
逆に、庭にテラス屋根がほしい!けど、テラス屋根ではサイズがない……という場合に、カーポートを流用したりします。
現地の状況を見て、適宜対応ができますので、お困りの方は是非一度、お近くの外構やエクステリアを取り扱うお店へ相談してみてはいかがでしょうか。
おわりに
さて、今回のコラムはここまでとなります。
いかがでしたでしょうか?
私は、外構の知識がなくこの業界へ入ってきました。
そのため、「カーポート=車用」という意識が強く、庭に使ったり、その他さまざまな用法があると知り、目から鱗が落ちたことを覚えています。
ご存じだった方も、初めて知った方も、外構づくりにこちらの記事を役立てていただければ嬉しいです!
ちなみに……
トップで使用している写真は、福田造園 岡崎店の写真です。
店舗にはさまざまな商品の展示がありますので、気になる方は是非ご来店ください!