はじめに
庭をコンクリートにすれば雑草対策になるだけでなく、駐車場や駐輪場などにも活用できます。一方で、施工する面積によってはまとまった費用が必要になるため、工事を検討する際にはどれくらいの費用がかかるのか把握しておくことが大切です。
そこでこの記事では、庭をコンクリートにする場合の費用相場を詳しく解説します。コンクリートにするメリットや注意点、工事費用を安く抑える方法についても紹介しますので、庭のリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
庭をコンクリートにする費用相場
庭をコンクリートにする費用は、一般的に1㎡あたり1万円~1万5,000円程度が一つの目安です。実際には施工面積だけでなく、現在の地面の状態や掘削する土の量、重機の搬入条件、排水工事の有無などによって価格が変わります。
例えば、10㎡程度の小規模な工事では、生コンクリートの運搬費や重機の手配費、人件費など施工面積にかかわらず必要になる費用があるため、1㎡あたりの単価が高くなる場合があります。反対に、施工面積が広くなると固定費を分散できるため、1㎡あたりの単価が安くなることもあります。
また、土の庭をコンクリートにする場合、単純に生コンクリートを流し込むだけではありません。一般的には地面を掘削して不要な土を撤去し、砕石を敷いて転圧したうえで、ワイヤーメッシュなどを設置してコンクリートを打設します。
そのため、工事費用には主に以下のような作業が含まれます。
- 土の掘削・すき取り
- 残土の運搬・処分
- 砕石の敷き込み
- 地盤の転圧
- 型枠の設置
- ワイヤーメッシュなどの補強
- 生コンクリートの打設
- 表面の仕上げ
- 目地の施工
さらに、既存の庭木や庭石、花壇などを撤去する場合には撤去費用が必要です。道路から庭まで距離があり、重機や生コン車が入れない場合には、人力での運搬やポンプ車などが必要になるため施工費が高くなることもあります。
正確な費用を知るためには、施工面積だけで判断せず、実際に現地を確認してもらったうえで見積もりを依頼することが大切です。
庭をコンクリートにするメリット
庭をコンクリートにすると、日々の庭の管理を楽にできるだけでなく、これまで使っていなかった庭を駐車場などとして活用できるようになります。
ここでは、庭をコンクリートにする主なメリットについて解説します。
雑草対策ができる
庭をコンクリートにする大きなメリットの一つが、雑草対策です。土の庭は、定期的に草むしりをしていても春から夏にかけて次々と雑草が生えてきます。雑草を放置すると庭の景観が悪くなるだけでなく、害虫が発生しやすくなることもあります。
地面をコンクリートで覆えば、土の部分がなくなるため雑草が生えにくくなります。特に庭の面積が広く、毎年の草むしりに大きな負担を感じている場合には、効果的な雑草対策になるでしょう。
ただし、コンクリートの目地や建物との境目など、わずかな隙間から雑草が生えることはあります。庭全体の雑草を完全になくせるわけではありませんが、土の状態と比較すると管理の負担を大幅に減らすことができます。
庭の手入れが楽になる
コンクリートの庭は、土や芝生の庭と比べて日常的な手入れが簡単です。芝生の場合は芝刈りや水やり、肥料などの管理が必要です。また、砂利の庭でも落ち葉の掃除や砂利の補充、砂利の隙間から生える雑草への対策などが必要になります。
一方、コンクリートであれば基本的にはホウキでゴミや落ち葉を掃除したり、汚れた部分を水で洗い流したりする程度で管理できます。庭のお手入れにかける時間を減らしたい方や、将来的な管理の負担を少なくしたい方にとって、コンクリートは適した舗装方法といえるでしょう。
駐車場としても活用できる
庭をコンクリートにすることで、新たな駐車スペースとして活用できる場合があります。例えば、子どもが成長して車を購入した場合や、家族が増えて車の台数が増えた場合など、自宅の駐車スペースが足りなくなることがあります。
道路に面した庭をコンクリートにし、車が出入りできるよう外構を変更すれば、庭の一部を駐車場として利用することも可能です。コンクリートは地面が平らで安定しているため、自動車だけでなく自転車やバイクの駐輪場所としても活用しやすいというメリットがあります。
ただし、駐車場として使用する場合には車の重量に耐えられるよう、十分な下地やコンクリートの厚さ、適切な補強が必要です。庭として使用する場合と施工仕様が異なる可能性があるため、見積もりを依頼する際には使用目的を施工業者へ伝えておきましょう。
雨の日でも泥やぬかるみを気にせず使える
土の庭は雨が降ると地面がぬかるみやすく、靴や車のタイヤに泥が付いてしまうことがあります。泥が玄関や道路まで運ばれることで、掃除の手間が増えてしまうこともあるでしょう。
庭をコンクリートにすれば、雨が降っても土がぬかるむことがありません。車の乗り降りや自転車の出し入れもしやすくなり、子どもが庭を歩いた際に靴が泥だらけになるといった悩みも軽減できます。
ただし、コンクリートは土のように雨水を地面へ浸透させることができないため、施工する際には適切な水勾配や排水設備を設ける必要があります。
庭をコンクリートにする前に知っておきたい注意点
庭をコンクリートにすると管理が楽になる一方で、施工してから「思っていた庭と違った」と後悔しないために知っておきたい注意点もあります。
ここでは、施工を検討する際に確認しておきたいポイントについて解説します。
夏場は照り返しで暑くなりやすい
コンクリートは日光を受けると表面温度が高くなりやすいため、夏場は庭が暑く感じられることがあります。特に広い庭を全面的にコンクリートにした場合、日光の照り返しによって庭だけでなく、庭に面した室内まで暑さを感じることもあります。
暑さが気になる場合は、庭全面をコンクリートにするのではなく、植栽や芝生、砂利などを部分的に残す方法もあります。また、シェードやテラス屋根などで日陰を作ることで、夏場でも庭を利用しやすくなるでしょう。
ひび割れや色ムラが生じることがある
コンクリートは耐久性の高い素材ですが、長期間使用していると表面にひび割れが発生することがあります。コンクリートは施工後に乾燥・収縮する性質があるため、細かなひび割れを完全に防ぐことは困難です。
また、施工時の気温や天候、乾燥状態などによって表面に色ムラが生じることもあります。ひび割れのリスクを抑えるためには、適切な間隔で目地を設けたり、ワイヤーメッシュなどで補強したりすることが重要です。
施工方法によって耐久性や仕上がりが変わるため、価格だけではなく施工実績や技術力も確認して業者を選ぶようにしましょう。
一度施工すると簡単に元に戻せない
庭をコンクリートにする際には、一度施工すると簡単には元の土の庭へ戻せないことも理解しておきましょう。コンクリートを撤去するためには、重機などを使用してコンクリートを解体し、発生したコンクリートガラを処分する必要があります。
そのため、将来的に庭へ植栽を増やしたい場合や、家庭菜園を作りたい場合には追加の撤去費用が必要になる可能性があります。草むしりが大変だからという理由だけで庭全面をコンクリートにしてしまうのではなく、将来的な庭の使い方まで考えて施工範囲を決めることが大切です。
排水を考えて施工する必要がある
庭をコンクリートにする際に特に重要なのが、雨水の排水です。土や砂利であれば雨水の一部が地面へ浸透しますが、コンクリートは基本的に水を通しません。そのため、何も考えず平らに施工すると雨が降った際に水たまりができてしまう可能性があります。
コンクリートを施工する際には、雨水が道路側や排水設備へ流れるように適切な勾配を付ける必要があります。ただし、道路や隣接地との高低差、建物の位置などによって適切な排水方法は異なります。水勾配を誤ると、雨水が建物側へ流れたり庭に水が溜まったりする原因になるため注意しましょう。
庭のコンクリート工事の費用を安く抑える方法
庭をコンクリートにする場合、施工する面積が広くなるほど総額も大きくなります。しかし、庭の使い方を工夫したり複数の業者から見積もりを取ったりすることで、必要な機能を確保しながら費用を抑えられる場合があります。
ここからは、庭のコンクリート工事にかかる費用を安く抑える方法について解説します。

必要な部分だけコンクリートにする
工事費用を抑える方法の一つが、庭全面ではなく必要な部分だけをコンクリートにすることです。
例えば、30㎡の庭すべてをコンクリートにするのではなく、
- 車のタイヤが乗る場所
- 玄関までのアプローチ
- 自転車やバイクを置く場所
- 洗濯物を干す場所
など、コンクリートが必要な部分に絞って施工します。
施工する面積が少なくなれば、使用するコンクリートや砕石などの材料を減らせるため、工事全体の費用を抑えられる可能性があります。特に駐車場の場合、駐車スペース全体をコンクリートにするのではなく、車のタイヤが通る部分だけをコンクリートにする「タイヤ部分のみの施工」も選択肢の一つです。
ただし、施工面積を極端に小さくしても、人件費や重機の手配費など一定の費用は発生します。必ずしも面積に比例して安くなるわけではないため、施工範囲を変えた複数のプランで見積もりを出してもらうとよいでしょう。
砂利など他の舗装方法と組み合わせる
庭全体をコンクリートにせず、砂利など別の舗装方法と組み合わせることで費用を抑える方法もあります。例えば、駐車場として使用する部分はコンクリートにして、それ以外の場所には防草シートと砂利を施工するといった方法です。
砂利敷きはコンクリートと比較すると施工費が安いため、コンクリートの施工面積を減らすことで工事全体の費用を抑えやすくなります。また、コンクリートと砂利を組み合わせることで、全面をコンクリートにした場合よりも無機質な印象を抑えられるというメリットもあります。
砂利のほかにも、人工芝や植栽、タイルなどを組み合わせることで、予算や目的に合わせた庭づくりができます。ただし、それぞれ価格やメンテナンス性、耐久性が異なります。単純な施工価格だけで決めるのではなく、将来的な管理方法まで考えて素材を選ぶようにしましょう。
相見積もりで比較する
庭をコンクリートにする際には、複数の施工業者から見積もりを取ることも重要です。コンクリート工事には材料費だけでなく、人件費や重機費、残土処分費、運搬費などさまざまな費用が含まれています。施工業者によって料金体系や得意とする工事も異なるため、同じ庭でも見積金額に差が生じることがあります。
複数の業者から見積もりを取れば、おおよその適正価格を判断しやすくなります。相見積もりは費用を比較するだけでなく、施工内容や提案内容を比較するためにも有効です。ただし、単純に最も安い業者を選べばよいわけではありません。
見積もりを比較する際には、
- 掘削・残土処分が含まれているか
- 砕石や転圧の工程が含まれているか
- コンクリートの厚さは適切か
- ワイヤーメッシュなどの補強が含まれているか
- 目地や排水処理が含まれているか
- 追加費用が発生する条件は何か
なども確認しましょう。
見積金額が安くても、必要な工事が別料金になっていれば最終的な支払額が高くなる可能性があります。価格だけでなく、見積もりに含まれている施工内容まで比較することが大切です。
まとめ
庭をコンクリートにする費用は、1㎡あたり1万円~1万5,000円程度が一つの目安です。ただし、実際の費用は施工面積だけでなく、庭の状態や掘削する土の量、既存物の撤去、重機の搬入経路、排水設備の有無などによって変わります。
庭の状態や希望する使い方によって最適な施工方法は異なります。庭のコンクリート工事を検討している方は、まずは外構・エクステリアの専門業者に相談し、現地の状況を確認したうえで具体的な見積もりを取ることをおすすめします。
おわりに
ガーデン&エクステリア専門の福田造園は、お庭を含むエクステリアリフォームの専門店です。コンクリート工事も多くの施工実績があり、お客様のご自宅にあったプランをご提案することができます。
お住まいの環境やご予算、ご要望に合わせた最適なプランをご提案致しますので、コンクリート工事をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。



