はじめに
サンルームは、日差しを楽しめる憩いの場としてはもちろん、雨の日でも洗濯物を干せる実用空間としても役立ち、住まいの快適性を大きく高めてくれます。その一方で、防水性・耐風性・断熱性など、快適さと安全性に直結する要素が多く、施工の精度次第では雨漏りや破損につながる可能性もあります。
そこで本記事では、DIYでサンルームを作るメリット・デメリット、具体的な作業手順などを解説します。注意すべき点やプロ施工との違いも分かりやすく解説しますので、これからDIYに挑戦したい方はぜひ参考にしてください。
DIYでサンルームを作るメリット
DIYでサンルームを作る最大の魅力は、コストを抑えながら自分好みの空間を実現できる点にあります。作業を楽しみながら自分のペースで進められるため、ものづくりが好きな方にとって大きな満足感を得られる点もメリットの一つです。
そこでここからは、DIYでサンルームを作る場合のメリットについて詳しく紹介します。
設置コストを抑えられる
DIYでサンルームを作る大きな魅力は、何といっても設置コストを大幅に抑えられる点です。プロに依頼する場合、サンルーム本体の価格に加えて施工費・人件費がかかるため、総額が膨らんでしまう傾向にあります。
一方、DIYであれば職人さんの人件費が必要なく材料費のみで済むため、使用する資材やサイズにもよりますが、比較的費用を抑えられます。そのため、費用対効果を重視する方にとって、DIYは非常に魅力的な方法といえるでしょう。限られた予算で庭やテラスを有効活用したい方におすすめの方法です。
自由にカスタマイズできる
DIYでサンルームを作るもう一つの大きなメリットは、目的に合わせて自由にカスタマイズできることです。市販の完成品はデザインや大きさが決まっていますが、DIYなら「ガーデニングを楽しむ温室風にしたい」「雨の日でも洗濯物が乾きやすいように風通しをよくしたい」「木の素材感を生かした温かい雰囲気にしたい」など、自分の理想に合わせて資材や仕様を細かく調整できます。
また、後から壁材を追加したり、棚を設置したりと、用途の変化に合わせて改良しやすい点もポイントです。生活スタイルに合ったオリジナルの空間がつくれるため、愛着のあるサンルームに育てていく楽しみも感じられる点はDIYの魅力といえるでしょう。
マイペースに作業ができる
DIYであれば、時間に縛られず、自分のスケジュールに合わせて作業を進められるメリットがあります。プロ施工の場合は、工事日の立ち会いや事前調整が必要となりますが、DIYなら週末だけ進めたり、少しずつ改良したりといった柔軟な進め方が可能です。「作る過程そのものを楽しみたい」「趣味としてじっくり取り組みたい」という方にとって、マイペースに作業できる点は大きな魅力といえます。
また、施工の進捗や細かな調整も自分で決められるため、完成した際の達成感が非常に大きく、空間への愛着も深まります。工期の自由度が高く、生活スタイルに合わせて無理なく進められることは、DIYならではの利点です。
DIYでサンルームを作るデメリット
一方で、サンルームのDIYには注意すべきデメリットも存在します。特に防水処理の甘さによる雨漏りや構造強度の不足による安全性の問題は、生活に大きな影響を与える可能性があります。また、作業には多くの時間と手間がかかり、専門的な工具や知識が必要になる場面も少なくありません。
ここからは、DIYで起こりやすい失敗やデメリットについて詳しく解説します。
雨漏りが起きる可能性もある
DIYでサンルームを作る際に特に注意したいのが、雨漏りが生じるリスクです。サンルームは屋外に面しているため、屋根材の取り付け方法や壁パネルとの接合部、防水コーキングの処理が不十分だと、わずかな隙間から水が入り込みます。建物本体との取り合い部分は専門的な技術が必要で、DIYでは防水精度がどうしても均一になりにくい点が課題といえます。
雨漏りが発生すると室内が濡れるだけでなく、躯体部分の腐食やカビの発生につながり、長期的には住宅の寿命を縮める恐れもあります。雨風の強い地域や積雪がある地域では、より高い防水・耐候性能が求められるため、施工前の知識や技術が非常に重要です。
安全性に問題が生じることもある
サンルームを取り付ける場合、安全性を確保する施工が欠かせません。風圧に耐えるための固定強度や積雪荷重に耐えられる屋根材の選定、フレームの安定性などは、建物全体の安全に直結します。DIYでありがちな失敗は、ビスの固定不足やフレームの歪み、屋根材の締め付け不良などが挙げられます。
こうした施工不良があると、強風時にパネルが外れる、積雪によって屋根がたわむといった事故につながるケースもあります。また、建物本体に無理な固定を行うと外壁を傷めることがあり、住宅保証が無効になる可能性も否定できません。DIYに挑戦する際は、構造面の理解や正しい施工方法を身に付け、安全を最優先に進めることが大切です。
プロよりも完成に時間がかかる
DIYでは自分のペースで作業できるというメリットがある一方、プロの施工と比べて完成までに時間がかかる傾向があります。サンルームづくりは、基礎づくり・フレーム組立・パネル取り付け・防水処理など、多くの工程を慎重に進める必要があり、工具の扱いに慣れていない場合は1つの工程だけでも数日かかることがあります。
また、途中で資材が不足したり、想定外の調整が必要になったりすることもあり、その度に作業時間が延びてしまうこともあるでしょう。プロであれば数日ほどで仕上がるケースでも、DIYでは数週間かかることもあるため、完成を急ぐ方には向いていません。これらを踏まえた上で、それでもじっくり時間をかけて取り組める方にとっては、達成感を味わえる経験になるでしょう。
DIYでサンルームを作る5つのステップ
サンルーム作りを成功させるためには、正しい手順を理解し、順を追って確実に作業を進めることが大切です。材料の準備から基礎づくり、フレームの組立、防水処理、最終点検まで、どの工程も仕上がりに大きく関わります。
そこでここからは、初心者の方でもイメージしやすいように、サンルームをDIYする際の5つの主要ステップを分かりやすく紹介します。

材料・工具を用意する
サンルームのDIYに取り掛かる前に、まず必要な材料と工具を揃えることが大切です。主な材料は、アルミフレーム、屋根材、壁パネル、ビス類、コーキング材などで、用途に応じて必要な資材を選びます。
工具はインパクトドライバー、丸ノコ、水平器、メジャー、穴開けドリル、脚立などが必要です。DIY作業は準備の質に大きく左右されるため、資材を購入する段階で設置予定のサイズや必要数量を入念に確認しておくことが重要です。事前の準備がしっかりしていれば、作業の進行がスムーズになり失敗も減らせます。
基礎を設置する
基礎づくりはサンルーム全体の安定性を大きく左右するため、もっとも慎重に進めたい工程です。一般的にはコンクリートブロックや束石を用いて水平を確保しながら設置します。いずれの場合も、地盤の状態を確認し沈下の可能性がある場所を避けることが重要です。
基礎がしっかりしていないとフレームの歪みやパネルのズレにつながり、最終的に雨漏りや強度不足の原因となります。施工前に水平器で何度も確認し、正確な基礎の位置を決めることで、安全で長持ちするサンルームを実現できます。
骨組み・フレームを取り付ける
基礎が完成したら、サンルームの形を決める骨組み・フレームの取り付けに進みます。フレームはアルミ製が一般的で軽量かつ強度があり、DIYでも扱いやすい素材です。この工程で大切なのは、すべての柱と梁が正しい角度と位置で固定されているかどうかです。
水平や垂直が少しでもずれていると、後に取り付けるパネルとの隙間が生じたり、防水性が低下したりする原因になります。ビスの締め付け具合にも注意し、緩みや不均一が出ないよう慎重に作業を進めましょう。フレームの精度は仕上がりに直結するため、もっとも時間をかけて確認すべき工程です。
パネル・屋根材を取り付ける
フレームが組み上がったら、壁パネルと屋根材の取り付け作業に移ります。屋根材には軽量で耐候性に優れたポリカーボネートがよく使われ、しっかり固定することで風の影響を受けにくくなります。
この工程で重要なのは防水処理で、隙間が生じやすい接合部にはコーキングを丁寧に施す必要があります。特に建物本体との取り合い部分は雨漏りリスクが高いため、細部まで慎重に確認しながら施工することが大切です。
仕上げと点検を実施する
パネルと屋根材の取り付けが完了したら、最後に仕上げと点検を行います。主に確認すべき点は、ビスの締め付け状態、防水処理のムラや隙間、フレームの微妙な歪みなどです。また、実際に散水して雨漏りが起きないかをチェックすると、後々のトラブルを防ぎやすくなります。
完成後しばらくは強風の日や雨天時の状態を観察し、異常があれば早めに補修することが重要です。最終チェックを丁寧に行うことで、安心して長く使えるサンルームに仕上がります。
DIYでサンルームを作る際の注意点
サンルームは小さな増築に近いため、材料選びや施工精度だけでなく、住宅保証・固定資産税・確認申請など、さまざまな点を事前に確認しておく必要があります。誤った施工をすると雨漏りや破損の原因になり、住宅の価値を損なう恐れもあります。
そこでここからは、DIYに挑戦する前に必ず押さえておきたい重要ポイントを詳しく解説します。
目的に合わせて素材や設置規模を決める
サンルームをDIYする際は、まず「どのように使いたいか」という目的を明確にすることが重要です。例えば、日差しをたっぷり取り入れて植物を育てたい場合は透明度の高いパネルが適していますが、洗濯スペースとして使うなら通気性を確保した窓付きタイプが便利です。
その他にも、サンルームの規模も目的に合わせて決める必要があります。ガーデニングや趣味のスペースとして広さが必要なケースもあれば、簡易的な囲いで十分な場合もあります。目的と予算、設置場所の条件を踏まえた設計が、失敗しないサンルームづくりのポイントです。
住宅の保証に影響がないか確認する
DIYでサンルームを設置する場合、住宅の保証に影響が出る可能性がある点にも注意しなければなりません。特に新築住宅では、建物外周への穴あけや構造体へのビス固定を行うと、メーカーの保証が無効になるケースがあります。また、防水や外壁材との取り合い部分に問題が生じた場合、DIYによる改変が原因と判断されると、修理費用が自己負担となる可能性があります。
施工前には、住宅会社の保証書や説明書を確認し、不明点があれば事前に問い合わせすることが大切です。保証を維持したいと考えている方や、建物の価値を保ちたい方は、DIYで無理をせず、専門業者へ相談する選択も視野に入れるべきでしょう。
固定資産税・確認申請もチェックする
サンルームは建物の延床面積に加算されるため、固定資産税の対象になるケースがあります。また、防火・準防火地域によっては確認申請が必要となる場合があるため、DIYで簡単に設置できるからといって油断は禁物です。
申請が必要なのに届け出を怠ると、後から是正指導を受けることもあるため注意しましょう。法律面を理解して進めることで、安心して長く使えるサンルームを実現できます。
品質・安全性を重視するならプロに依頼する
サンルームを長く、安全に使いたいのであれば、プロに依頼するという選択肢も非常に効果的です。サンルームは見た目以上に構造・防水・耐風性など専門的な要素が多く、DIYではどうしても施工精度にばらつきが生じやすくなります。
一方、プロ施工であれば、建物の構造を踏まえた最適な設計、丁寧な施工、万が一の不具合に備えた保証など、安心して使い続けられる環境が整います。品質を妥協したくない」「後悔しないサンルームにしたい」という方には、プロへの依頼を検討してみましょう。
まとめ
サンルームのDIYは、費用を抑えながら自分らしい空間をつくれる魅力的な方法です。一方で、雨漏りや強度不足といったリスクもあるため、特に防水・耐風・耐荷重などの部分は慎重に取り組む必要があります。
「しっかりした品質のサンルームをつくりたい」「安全性を優先したい」という場合は、プロ施工も選択肢の一つです。DIYとプロ、それぞれの特徴を理解し、自分の希望や環境に最適な方法でサンルームのある暮らしを実現しましょう。
おわりに
ガーデン&エクステリア専門の福田造園は、愛知県豊田市を中心にエクステリアリフォームのお手伝いをしております。サンルームやテラス囲いなど、プロによる施工で品質の高い仕上がりをご提供いたします。
プロのスタッフが親身に対応いたしますので、お気軽に福田造園までご相談ください。
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。



