はじめに
自然光を多く取り込むことができるサンルームは、幅広い用途で利用できる人気の高いエクステリアです。一方で、具体的にどのようなメリットがあるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、そもそもサンルームとは何なのか、基礎知識と共に、設置した場合のメリット・デメリットについても徹底解説します。
また、メリットを活かした活用方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。
サンルームとは
サンルームとは、非常に人気の高いエクステリアのひとつです。その多くは、屋外に設置するガラス張りに作られた簡易的な部屋のことを指します。
構成としては、天井はポリカーボネートが用いられています。壁はガラス張りに作られているので、自然光を多く取り込むことができ、非常に開放的な空間です。
屋内環境となるため、雨や雪などを防げるほか、花粉や排気ガス、PM2.5、黄砂などの影響も受けません。さらに、天候を気にすることなく利用できる環境のため、幅広い用途で活用することが可能です。
サンルームの費用相場
サンルームを設置する際の費用相場は、一般的に50万円~100万円程度です。
ただし、設置するサンルームのサイズやグレード、オプションによっては、費用は左右します。また、設置する場所の環境によっても異なり、これらの場合では100万円を超えることもしばしばあります。
そのため、詳細な金額については、施工する前にきちんと現地を確認してもらい、見積を取ることが重要です。
サンルームを設置するメリット
サンルームを設置した場合のメリットは、以下の通りです。
・開放的な空間を作ることができる
・天候に左右されずに洗濯物を干すことができる
・断熱効果を高めることができる
・遊ぶ場所としても活用できる
エクステリアの中でも、サンルームには、主にこのようなメリットが存在します。
ここからは、それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
開放的な空間を作ることができる
サンルームを設置した場合の大きなメリットといえば、開放的な空間を作ることができるという点です。多くは全面ガラス張りでできているので、圧迫感の少ない空間となり、自然光を多く取り込める魅力があります。
また、サイズによっては、セカンドリビングとしても利用可能です。庭先の風景を楽しむなど、より開放的な屋内空間を演出できるでしょう。
そのため、屋内空間が手狭に感じている場合は、サンルームを設置し開放感のある空間を追加することを検討してみてはいかがでしょうか。
天候に左右されずに洗濯物を干すことができる
サンルームのメリットのひとつとして、天候に左右されずに洗濯物を干すことができるという点があります。天候が時間帯によって変化したとしても、屋内環境であるサンルームなら、天候の変化を気にせず洗濯物を干すことが可能です。
同様に、飛散する花粉やPM2.5、排気ガスなどが洗濯物に付着することもありません。日々の天候を気にせず洗濯物が干せるので、非常に便利で、効率的な家事を実現できるでしょう。
断熱効果を高めることができる
サンルームを設置することで、住まいの断熱効果が高まるというメリットがあります。室内における温度は外気に影響されますが、サンルームが室内と室外の中間スペースとなることで、室内が外気に影響されにくくなります。
例えば、夏場の暑さや冬場の寒さも、サンルームが中間地点となるため、直接室内に侵入しにくくなるのです。そのため、室内の冷暖房効率は上がることとなるでしょう。
このように、住まいの断熱効果を高め、冷暖房効率が上がり省エネ効果も期待できる一面があります。
遊び場としても活用できる
自然光を多く取り込めるサンルームは、子供やペットの遊び場としても活用できるメリットがあります。家の中だけではスペースが足りないというご家庭であっても、サンルームを活用することで、遊びのスペースを確保することができるでしょう。
特にサンルームは、屋内で目の届く場所となるため、安全に遊ばせてあげるには最適といえます。また、小さなお子様がいるご家庭では、おもちゃの数も多くなるため、増えてきたおもちゃを置くスペースとしても活用できるでしょう。
サンルームを設置するデメリット
サンルームを設置した場合、以下のようなデメリットが想定されます。
・風通しが悪い
・室温のコントロールが難しい
・汚れが目立ちやすい
・保証や保険に影響する可能性がある
・固定資産税がかかる
設置する前に、どのようなメリットがあるか理解しておくことで、設置するかどうかを判断する基準となります。
サンルームを設置して後悔しないためにも、ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
風通しが悪い
サンルームを設置した場合、デメリットのひとつが、風通しが悪くなってしまう点です。例えば、日差しの少ない日に洗濯物が乾きにくいといった現象が起こる可能性があります。
自然光を多く取り込めるサンルームですが、風通しをある程度確保することが必要です。ほとんどは、オプションとして採風ドアを取り付けるといった風通し対策で対応ができます。そのため、設置する場所によっては、こういったオプションも検討するようにしましょう。
室温のコントロールが難しい
サンルームのデメリットのひとつに、室温コントロールが難しいことが挙げられます。これは、サンルームが通常の壁に囲まれた部屋ではなく、ガラス張りであることから起こる現象です。
特に、夏場の直射日光が最も影響を及ぼします。サンルーム内の急激な気温上昇を防ぐため、天井の日よけや側面のカーテンをつけたり、室内からのエアコンの冷気を送るなど工夫をして、一定の暑さ対策を行うことが必要です。
天井部分のポリカーボネートには、「熱戦遮断タイプ」も存在します。通常のものよりは日差しを和らげる効果があるため、サンルーム内の温度が気になる方は、検討してみましょう。
汚れが目立ちやすい
ガラス張りで仕上げるサンルームは、一見すると綺麗ですが、雨や雪が降ることで屋根に汚れが蓄積し、目立つようになります。付着した汚れは、室内側からも確認することができるので、思いのほか気になってしまうケースは少なくありません。
サンルーム設置後に屋根を綺麗な状態で維持させるためには、定期的に高圧洗浄を行うなど、掃除やメンテナンスをする必要があります。汚れは、長期間放置すると落としにくくなるので、1年に2回から3回程度は、掃除やメンテナンスを行うようにしましょう。
ご自宅に高圧洗浄機がない場合は、水洗いで行っても問題ありません。なお、ご自身で掃除することが難しい場合は、プロのクリーニング業者を利用することで、綺麗な仕上がりを期待できます。
保証や保険に影響する可能性がある
サンルームを設置する際に注意しなければならないのは、保証や保険に影響が出てしまうようなケースがあるということです。
例えば、後付けでサンルームを設置する際、外壁などに穴を開けて取り付けるとします。しかし、新築住宅におけるハウスメーカーの保証では、適用の条件が設けられていることがあるのです。この場合、外壁に穴を開けると保証が効かなくなってしまうという結果になってしまいます。
このため、サンルームを設置する際には、住宅の保証や保険関連に問題が生じないかチェックした上で、工事を進めていく必要があることに注意しましょう。
固定資産税がかかる
サンルームは、建物の一部として見なされるので、固定資産税の課税対象となります。そのため、サンルームを設置した後は、固定資産税における税負担が増加するデメリットがあります。
固定資産税の税額については、一般的なサイズのサンルームであれば、年間にして1.5万円から2万円程度となるでしょう。
なお、これらは自治体によって取り扱いが異なるため、お住まいの自治体で確認を行う必要があります。設置前に確認しておくと、判断基準の一助になるかもしれません。
サンルームのメリットを活かした活用方法
サンルームは、設置することでそのメリットを多く受けることができます。
そんなサンルームの活用方法は以下のようなものです。
・子どもやペットのためのスペースにする
・ホームパーティーを開く場所にする
・観葉植物の育成や家庭菜園に使う
上記以外にも、サンルームはアイデア次第で様々なことに使用することができます。
まずは、どのような事例があるのかをご紹介いたしますので、これらを元にあなただけの活用方法を考えてみてください!
子どもやペットのためのスペースにする
サンルームは屋内空間のため、子どもやペットが自由に遊ぶ場所として活用することができます。比較的サイズの大きいサンルームにすれば、広々とした空間でのびのびと遊ぶことができます。
また、サンルームは天候に左右されることがないため、雨の日でも濡れずに遊べる空間を確保することが可能です。
さらに、庭などの屋外で遊んでいる場合に起こりうるさまざまなリスクも回避できます。目を離すと危ないから、とハラハラすることも、サンルームならば目の届く範囲で遊ばせることができ、安心して利用することができるでしょう。
ただし、夏場の炎天下はサンルーム内の温度上昇が激しいため、日陰や換気扇をもうけるなどの熱中症対策を行うことが必要です。
ホームパーティーを開く場所にする
広めで開放的な空間のサンルームなら、友人・知人を呼んでホームパーティーをする際にも活用することができます。室内ともつながるサンルームなら、セカンドリビングとしても利用することが可能です。
そのため、手軽にアウトドア感覚を楽しみながらホームパーティーができるでしょう。
また、サンルーム内をメインとせずとも、お庭でのパーティーを開く際にサンルームが活躍します。側面を開けて出入り可能にしておけば、荷物の一時置きや、子どもたちの遊び場にもなります。
友人や知人を呼んで賑やかに過ごしたい方にオススメな利用方法です。
観葉植物の育成や家庭菜園に使う
日差しを充分に取り込めるサンルームなら、観葉植物の育成や家庭菜園を行うガーデンルームとしても活用することができます。そうした専用の部屋として、自分好みの植物空間を演出できるでしょう。
サンルームをこうした育成に使用すると、虫が寄りつく心配もなく、安全に植物を育てられます。屋外環境で植物を育てると、害虫の影響を受けやすいのが嫌だと尻込みしていた方も、サンルームをきっかけにガーデニングが趣味になるかもしれません。
なお、植物にとって非常に快適な空間を作ることができるサンルームですが、夏場の暑さ対策は必要です。サンルーム内の気温上昇によって植物が枯れてしまうこともあるので、室温管理には注意しましょう。
まとめ
外の影響を受けずに快適な空間を演出できるサンルームは、非常に人気の高いエクステリアです。雨風を防ぎながら、自然光を多く取り込むため、天候にも左右されずに洗濯物を干したり、子どもやペットを安全に遊ばせたりすることができます。
しかし、そんな活用の幅も広いサンルームも、夏場は室温コントロールが必須です。また、固定資産税の課税対象になるなど、一部デメリットになる点も存在します。
そのため、サンルームを導入する際には、メリットデメリットを正しく理解した上で、設置を検討しましょう。
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
サンルームの導入でお困りの際は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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