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【フェンス徹底解説】外構に最適なフェンスとは?

はじめに

外構アイテムの新設や、リフォームをお考えの皆さま、こんにちは!
今回は、新築外構やリフォームをお考えの際に、必ずといっていいほど登場する商品「フェンス」について解説していきます!

この「フェンス」という存在は、それぞれ住宅ごとに役割が変わるほか、さまざまな用途で登場してきます。
そのため、「どういったフェンスがいいのか分からない……」といった方や、「欲しいフェンスは分かるけど、種類が多すぎて困る……」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

おそらくこの記事を読み終わる頃には、自分の欲しいフェンスや目的のフェンスについて、少し詳しくなっていただけることでしょう。
それではさっそく、フェンスの種類についてお話ししていきます。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

フェンスの種類は何がある?

まず、フェンスというものは、ざっくり分けて5種類の材質があります。

1. アルミ形材

2. アルミ鋳物

3. スチール

4. 人工木

5. 樹脂

 

このうち、一般的に多く流通しているのが、アルミ形材です。

「アルミ形材」と「アルミ鋳物」の違い

さて、上記で挙げた5種類のうち、「アルミ形材」に名前が似ているものがあることにお気づきでしょうか?

そう、「アルミ鋳物」という商品です。

 

この2つ、名前は似ていますが、特性として大きな違いを持っています。

 

まずは、一般的に流通している「アルミ形材」です。

この商品は、液状になったアルミニウムに様々な材料を加え、形をとるための型に入れて押し出す……といった具合で生産されています。この方法だと、生産時間があまりかからずに制作できるため、大量生産が可能です。また、比較的軽量に作られています。そのため、金額があまりかからないのも特徴です。

 

その反面、直線以外の型枠を作ることは難しくなっています。デザイン性の高い曲線などを作ることができず、シンプルな形状に落ち着くので、デザイン性を求める方には不向きかもしれません。

(▼実際の施工例|使用商品/LIXIL:フェンスAB

 

 

 

 

では続いて、「アルミ鋳物」とは何なのかをご紹介します。

このアルミ鋳物商品は、アルミ形材では出来なかった、デザイン性を可能にした商品なのです。

 

アルミ鋳物の製作では、アルミニウムを型に流し込んでから固めます。こうすることで、曲線の表現が可能になっているんです。そのため、キャラクターを入れ込んだ商品や、丸やダイヤなどの装飾を入れ込むことも可能です。

 

しかし、「アルミ形材」が軽かったのに対して、「アルミ鋳物」は重量のある製品になっています。実は、アルミ形材では中身が空洞になるよう製作されているのです。それゆえに、軽さの出る製品となっています。

その反面、アルミ鋳物は型に流し込んで固めるため、中身もしっかり詰まった状態となります。そのため重量が発生し、さらには制作に時間がかかるという相違点が発生してしまいます。

 

こういった点も含め、アルミ鋳物の商品は、アルミ形材のものより金額が高くなることが多くなっています。

商品の一例としては、LIXIL/アプローチ ルナEL型などでしょうか。気になる方は、ぜひご覧ください。

 

 

その他の相違点としては、2点挙げることができます。

まず1つ目は、製品のカラーバリエーションについてです。アルミ鋳物はブラック一色であることがほとんどで、鉄製によく似た質感を持っています。一方で、アルミ形材は、ナチュラルな茶色系統を主軸としたラインナップが多く展開されています。生産性の高さから、カラーバリエーションについても広く展開できるためです。

続いて2つ目は、フェンス1枚のサイズの差です。アルミ形材のフェンス1枚の長さは、約2mであることがほとんどです。それに対して、アルミ鋳物は約1mしかありません。重量の問題から、アルミ形材フェンスより長く作成することは難しいのだと思われます。

 

 

【ざっくりまとめ】アルミ製フェンスについて

・「アルミ形材」と「アルミ鋳物」がある

・アルミ形材=生産数が多く、汎用性がある。鋳物より安い。

・アルミ鋳物=生産数は少ないが、デザイン性が高い。そのため、価格も高価。

 

スチール製

上記までは、よく使用されるフェンスのうち、「アルミ製」について解説しました。

続いては、「スチール製」についての解説です。

 

スチールのフェンスは、アルミ製品より価格が安い商品となっています。というのも、デザイン性のあるものや、目隠し性のある製品ではないからです。

例えば、公園などの公共施設によく使われている網目のフェンスを想像していただくと、一番分かりやすいかと思います。このように、スチールフェンスの最大の用途としては、境界をはっきりさせることに使用されることがほとんどです。

しかし、戸建ての住宅へ設置する場合は、アルミ製のものを勧めています。その理由は、スチールフェンスの構造を考慮しているからです。

この製品の構造は、鉄製の網目に樹脂のコーティングがされているのですが、このコーティングは経年劣化で剥がれやすくなっています。このコーティングが剥がれると、中身は鉄ですから、しばらくすると錆びが起こるのです。

サビが出ると、周囲のものにサビ色が移るだけでなく、商品の脆弱性も上がってしまうため、あまり推奨はしていません。

 

しかし、この樹脂のコーティングが劣化する年数に関しては、設置する場所の気候・日の当たり・風の通り具合などの様々な条件により変動します。

そのため、一概に適さないというわけではありません。簡易的な境界だから構わないという場合や、予算の都合で、という場合ももちろんあります。

こういった理由から、スチールフェンスを登用する際は、家族や業者とよく相談をするべき箇所になると思われます。

【ざっくりまとめ】スチールフェンスについて

・アルミ製品より安い。フェンスの中で、最も安い商品。

・網目の樹脂コーティングが剥がれる可能性があり、劣化の原因に

人工木製

さて、続いては、人工木製のフェンスについて紹介します。

実は、アルミ製にも「木目ラッピング」というオプションがあり、アルミのフェンスでも様々な色の木目を選んでいただけるようになっています。しかし、元々アルミ製のものですから、どうしても”アルミの風合い”というものが残ってしまうのです。

そこで、「せっかく施工するならば、より自然に、質感のある製品を設置したい!」という方におすすめしているのが、人工木製のフェンスです。

 

人工木製のフェンスは、主成分を樹脂としています。柱はアルミを用いており、施工も特別難しいものではありません。さらに、天然の木と比べて経年劣化を抑えることができるだけでなく、メンテナンスの頻度もグッと抑えることができます。

先ほどお話しした、<アルミ特有のものであるツルッとした表面の雰囲気>を抑え、見た目も性質もより天然の木に近いため、近年では人工木を選ぶ人が増加しています。

また、人気の理由は、デザインの面でも汎用性があることです。このフェンスは、板を一枚ずつ貼っていく形で作ります。そのため、板の色を一列だけ変える、などのデザインも可能。さらに、画像のように人工木デッキとも相性が良いことから、非常に人気のある商品です。

(▼実際の施工例|使用商品/エコモックフェンス

【ざっくりまとめ】人工木フェンスについて

・樹脂製で、天然木と比べメンテナンスが少ない。耐久性も高い。

・アルミ製品では出来ないようなデザインが可能。

・施工範囲(距離・高さ)によっては高額。

 

樹脂製

これまで紹介してきたのは、シンプルな境界を区切るフェンスや、アルミ色・木目の目隠しの商品でした。しかし、当然ながら「アルミでも木目でもないフェンスがほしい!」という方もいらっしゃいます。

 

というのも、和風のお庭を作られている、もしくはお持ちである方からのご依頼があるからです。

こういった場合、よく利用するのは、樹脂製の竹垣フェンスです。

 

樹脂製といっても、見た目は本当にリアルで、竹の微細な色合いの違いも繊細に表現されています。やはり、本物の竹を使用すると、経年劣化が起こるだけでなく、色合いも変化してきてしまいます。

こういった経年劣化を楽しむのも趣の一種ではありますが、やはり手のかからないものが良い……そうお考えの方にオススメの商品です。

 

(▼実際の施工例|使用商品/LIXIL:建仁寺垣)

ざっくり総まとめ!外構に最適なフェンスの種類

1. アルミ形材

2. アルミ鋳物

3. スチール

4. 人工木

5. 樹脂

 

以上のように、様々な種類のあるフェンス。選ぶのが難しいかもしれませんが、自分の欲しい場所・目的、予算などから選ぶことができます。

選ぶことに迷ったり、特に希望が思いつかない場合は、専門店に相談してみると良いでしょう。

おわりに/次回予告

いかがでしたでしょうか?
フェンスの種類について、詳しくなっていただけましたか?

この記事が、外構作りのお手伝いになったのなら嬉しいです。


さて、ここまでフェンスの種類について熱弁をしてきましたが、次回は「フェンス選びの基準」について深掘りしてお話ししていきたいと思います!
気になる方はぜひ、続きの記事も読んでみてくださいね。

それでは、今回はここまでとなります。
お目通しいただき、ありがとうございました!

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