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PM2.5が洗濯物に付着するとどうなる?影響から対策まで徹底解説!

はじめに

近年、ニュースや天気予報でもよく耳にするPM2.5は、健康への影響だけでなく、私たちの日常生活にもさまざまな影響を及ぼします。そのため、洗濯物にPM2.5が付着してしまうとどうなるのか気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、PM2.5の正体から洗濯物への影響、そして今日から実践できる対策方法までを詳しく解説します。外干しや部屋干しのメリット・デメリットについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

PM2.5とは?

私たちの生活の中でよく耳にするPM2.5ですが、正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。PM2.5は非常に小さな粒子状物質で、空気中を長時間漂い、私たちの身の回りのあらゆるものに付着するため、洗濯物への影響も無視できません。

そこでここからは、PM2.5の基礎知識として、主な特徴や発生源、濃度が高くなりやすい時期について分かりやすく解説します。

PM2.5の特徴

PM2.5とは、空気中に漂う粒子状物質のうち、直径が2.5マイクロメートル以下の非常に小さな粒子を指します。髪の毛の太さの約30分の1しかないため、肉眼では見えず軽くて浮遊しやすいのが特徴です。

この微小粒子は、風に乗って長距離を移動し地域を越えて広がるため、発生源が離れていても影響を受けることがあります。また、粒径が極めて小さいため、肺の奥深くまで入り込みやすく、呼吸器や循環器への悪影響が懸念されています。

衣類や建物にも付着しやすく、汚れやにおいの原因になるなど、生活環境全体に影響を及ぼすのがPM2.5の特徴です。

主な成分と発生源

PM2.5の主な成分は、硫酸塩や硝酸塩、アンモニウム塩などの無機化合物に加え、炭素成分や有機化合物、金属粒子などです。なお、PM2.5の発生源は大きく一次粒子と二次粒子に分けられます。

一次粒子は工場の煙、自動車の排気ガス、建設現場や暖房器具などから直接排出されるもので、二次粒子は大気中でガス状物質(硫黄酸化物や窒素酸化物など)が化学反応を起こして生成されます。

都市部では交通量の多い道路沿いで濃度が高くなりやすく、海外では工場地帯や石炭燃焼が主要因です。これらが風に乗って越境し、日本にも飛来するため、国内だけでなく国際的な環境問題としても注目されています。

PM2.5が発生しやすい時期

日本でPM2.5が増加しやすいのは、冬から春にかけての時期です。特に3月から5月にかけては、中国大陸からの越境汚染が増えるほか、気温差による大気の滞留や黄砂との複合的な飛来が起こりやすくなります。

また、寒い時期は暖房器具や火力発電の稼働が増え、発生源そのものも多くなる傾向があります。このような季節変動を踏まえ、洗濯物を外に干す際はPM2.5情報を確認することが大切です。

PM2.5が洗濯物に付着するとどうなる?

一見きれいに乾いた洗濯物でも、PM2.5が付着していると見えない汚れやにおいの原因になることがあります。また、取り込む際に舞い上がった粒子を吸い込むことで、健康への悪影響が生じる可能性も否定できません。

そこでここからは、PM2.5が洗濯物に与える具体的な影響を3つの観点から詳しく解説します。

汚れ・黒ずみの付着

PM2.5は極めて細かい粒子のため、洗濯物の繊維の奥深くまで入り込みやすい性質を持っています。そのため、白い衣類やタオルなどは見た目に分かりやすく、くすみや黒ずみの原因となります。

また、風が強い日や交通量の多い地域では、洗濯物が大気中の汚染物質にさらされやすいため、衣類全体に細かな汚れが付着しやすい点に注意が必要です。

雑菌増殖によるにおいの発生

外干し中にPM2.5が洗濯物に付着すると、繊維の表面に汚染物質が残り、乾燥しきらない部分で細菌が増殖しやすくなります。その結果、いわゆる生乾き臭や排気ガスのような独特のにおいが発生する傾向があります。

また、においの原因菌が衣類に残ると、次の洗濯でも取りきれず、繰り返しにおいが発生することもあります。清潔に保つためには、PM2.5の多い日は部屋干しに切り替えるなどの工夫が欠かせません。

健康被害の可能性

PM2.5の問題は、単に汚れやにおいにとどまりません。例えば、乾いた洗濯物を取り込む際、繊維に付着したPM2.5が再び空気中に舞い上がり、それを吸い込むことで体内に入り込む可能性があります。

長期的に吸入すると、気管支炎やぜん息などの呼吸器疾患を悪化させるおそれがあるほか、心血管系への影響も報告されています。特に小さな子ども、高齢者、呼吸器疾患を持つ人はリスクが高いとされているので注意が必要です。

洗濯物は外干しと部屋干しどっちがよい?PM2.5の観点から比較しよう!

「洗濯物はやっぱり太陽の下で干したい」という方も多いですが、PM2.5が多い日は外干しが逆効果になることもあります。一方で、部屋干しは付着リスクが低い反面、乾きにくさや生乾き臭といった悩みもつきものです。

そこでここからは、外干しと部屋干しそれぞれのメリット・デメリットをPM2.5の観点から比較し紹介します。

外干しのメリット・デメリット

外干しの最大のメリットは、太陽光と風による自然乾燥です。日光に含まれる紫外線には殺菌効果があり衣類を清潔に保ちやすいほか、風通しによって自然に乾くため、電気代がかからず省エネという利点もあります。

一方で、PM2.5の多い日には大気中の微粒子が洗濯物に付着しやすく、汚れやにおい、アレルゲンの原因になることが問題です。また、黄砂や花粉、排気ガスの影響も加わるため、立地や季節によっては洗濯物に付着する可能性が高まります。

部屋干しのメリット・デメリット

部屋干しの最大のメリットは、PM2.5や花粉、黄砂といった大気汚染物質の付着を防げる点です。室内で干すことで外気の影響を受けず、突然の雨や風にも左右されません。また、除湿機やサーキュレーターを併用すれば、季節を問わず安定して乾かすことができます。

一方で、部屋干しには乾燥時間が長くなるというデメリットがあります。湿気がこもりやすく、通気性が悪いと雑菌が繁殖して生乾き臭が発生することもあります。特に冬場や梅雨時は湿度管理が重要で、空気の循環と除湿を意識しなければ快適に乾きません。

とはいえ、PM2.5対策の観点から見ると、部屋干しはもっとも安全で衛生的な選択といえるでしょう。

PM2.5を洗濯物に付けないための対策

PM2.5の影響を完全に避けるのは難しいものの、日々の工夫で洗濯物への付着を大きく減らすことは可能です。簡単に取り組める内容から本格的な対策まで幅広くあるため、ご自身で実践できる内容を取り組んでみましょう。

そこでここからは、PM2.5を洗濯物に付けないために効果が高いとされる具体的な対策を紹介します。

「そらまめくん」で状況を確認する

PM2.5の濃度は日や時間帯によって大きく変動するため、洗濯物を外に干す前には空気の状態を確認することが大切です。環境省が運営する大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん)は、全国の観測地点のPM2.5濃度をリアルタイムで確認できる便利なサイトです。

PM2.5の濃度が35μg/m³を超えると健康への影響が懸念されるとされているため、そのような日は外干しを避け、部屋干しに切り替えるのが安心です。サイト上では地図やグラフで地域別の汚染状況がひと目で分かるため、朝の天気予報と併せてチェックしておくとよいでしょう。

このように、日々の洗濯判断に「そらまめくん」を活用すれば、PM2.5による汚染リスクを大幅に減らすことができます。

干す時間帯を工夫する

PM2.5の濃度は一日を通して一定ではなく、時間帯によって大きく変わります。一般的に早朝(5~9時ごろ)は交通量が少なく、気温が上がる前で大気が安定しているため、比較的PM2.5の濃度が低い傾向があります。

逆に昼過ぎから夕方にかけては、気温上昇や排気ガスの増加によりPM2.5の濃度が高まりやすく、洗濯物へ付着する可能性が上がります。そのため、外干しをする場合は早朝の短時間に干し、正午前には取り込むという方法も効果的といえるでしょう。

また、風が強い日や黄砂が観測されている日は、粒子が飛びやすくなるため避けたほうが無難です。日々の気象条件とPM2.5情報を意識しながら干す時間を工夫することで、衣類の汚染を最小限に抑えることができます。

サーキュレーターや空気清浄機を活用する

部屋干しを快適に行うには、衣類が乾燥しやすい空気の流れをつくることが欠かせません。例えば、サーキュレーターを使って洗濯物の間に風を送ることで、乾燥時間を短縮し、生乾き臭を防ぐことができます。なお、より早く乾燥させるには、風は下から上へ循環させるように当てるのがコツです。

また、除湿機やエアコンのドライ機能を併用すれば、湿気を効率的に除去することができます。加えて、PM2.5対応フィルターを備えた空気清浄機を稼働させることで、室内に侵入した微粒子の再付着も防ぐことができるでしょう。

窓を開けて換気しながら干す場合などは、空気清浄機を入口付近に置いて、空気の流れをコントロールすると効果的です。これらの機器を上手に活用すれば、部屋干しでも清潔で快適な環境を保つことができます。

洗濯物カバーを使用する

PM2.5の多い季節に外干しをしたい場合は、洗濯物カバーの活用も効果的です。洗濯物全体を覆うタイプのカバーは、通気性を一定程度保ちながら微粒子の付着を防ぐ構造になっているため、風通しを確保しつつ汚染物質の侵入を大幅に減らせます。

黄砂や花粉の時期にも同様に役立つため、外干しによる汚れやにおいのトラブルを緩和させることができます。なお、透明なビニールタイプであれば日光を遮らず、しっかり乾燥させることも可能です。

ベランダや軒下など半屋外空間での使用に適しており、交通量の多い地域や工業地帯でも安心して外干しができます。簡単に設置できてコストも低いため、PM2.5の季節に取り入れたい実用的な対策の一つです。

柔軟剤を使用する

PM2.5は静電気を帯びた衣類に付着しやすいという特性があります。そのため、柔軟剤を使用して静電気の発生を抑えることが、PM2.5の付着防止に効果的です。柔軟剤には帯電防止成分が含まれており、繊維の摩擦を軽減することでPM2.5や花粉、ホコリなどの吸着を防ぎます。

また、抗菌・防臭効果のあるタイプを選べば、雑菌の繁殖を抑えて嫌なにおいを軽減できる点もポイントです。柔軟剤を正しい分量で使うことで繊維の滑らかさが増し、乾燥後の衣類もふんわりと仕上げることができるので、日常の洗濯で簡単にできるPM2.5対策の一つといえるでしょう。

ガーデンルーム・サンルームを設置する

PM2.5の付着を根本的に防ぎたい場合、ガーデンルームやサンルームの設置は非常に効果的です。屋根と壁で囲まれた半屋外空間は、外干しのように日光と風を取り込みながら、外気中の汚染物質を遮断できるため、洗濯物を清潔に乾かすことができます。PM2.5や花粉が多い春先でも、天候や空気の状態を気にせずに干せるのが大きなメリットです。

そのほかにも、サンルームは趣味空間としても一年中活用できるので、住宅の快適性や資産価値の向上にもつながります。設置するための初期費用はかかりますが、健康面や実用性の両方を考慮すると長期的なメリットは大きいでしょう。PM2.5の季節に限らず、暮らしを快適にする理想的な対策といえます。

まとめ

PM2.5は目に見えないほど微細な粒子であり、洗濯物の汚れやにおいの原因となるだけでなく、健康への悪影響も懸念されます。春先や冬場は濃度が高くなりやすく、外干しした衣類に付着する可能性が高まります。
そのため、日々の天気と併せて「そらまめくん」で大気状況を確認し、濃度が高い日は無理に外干しせず、部屋干しやサンルームの利用を検討することが大切です。また、柔軟剤や洗濯物カバーの使用、干す時間帯の工夫、サーキュレーターや空気清浄機の活用など、身近な工夫でもPM2.5の影響を大きく軽減できます。
毎日の洗濯を清潔で安全に行うためにも、賢い干し方を取り入れていきましょう。

おわりに

ガーデン&エクステリア専門の福田造園は、愛知県豊田市を中心に住まいのお庭造りのお手伝いをしております。PM2.5の付着を防ぐことができるサンルームの設置にも対応しております。
プロのスタッフが親身に対応致しておりますので、お気軽に福田造園までご相談ください。

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