
はじめに
ガーデニングに興味を持ち始めた方の中には、「花壇を作ってみたいけど、どうすればいいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
難しそうに感じる花壇作りですが、実はガーデニング初心者でもコツをつかめば意外と簡単にできるものです。
そこで本記事では、DIYで花壇を作るメリット・デメリットから、具体的な作り方までを徹底解説します。
また、本格的な花壇を作る場合のポイントについても紹介しますので、ガーデニング初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

DIYで花壇を作るメリット
新たに花壇を作るなら、業者に頼む方法とDIYで作る方法の2パターンがあります。
この中でもDIYで作る場合については、コストを抑えられるだけでなく、自分の好みに合わせたデザインで自由に仕上げられるのが魅力です。
また、花壇を作る過程そのものが楽しく、達成感を得られるのも大きな魅力といえるでしょう。
ここでは、DIYで花壇を作ることで得られる具体的なメリットについて、詳しく解説していきます。
コストを抑えられる
DIYで花壇を作る最大のメリットは、全体的な施工費用を抑えられることです。
例えば、専門の業者に花壇の作成を依頼すると、デザインや規模によっては数万~数十万円のコストが必要になります。
こだわるほど材料費も高騰していくほか、施工費用も増額するので、コスト重視の方にとって業者に依頼するのはハードルが高いといえるでしょう。
しかし、DIYなら必要な材料をホームセンターなどで安く購入し、自分の手で施工することができるので、業者に依頼するよりもコストを大幅に削減することができます。
また、木材やレンガなど、自宅にあって再利用できる素材を活用すれば、さらに費用を節約することができるでしょう。
特に、シンプルな花壇であれば最低限の材料と道具だけでも作れるため、初心者でも手軽に挑戦することができます。
自由に材料を選べる
DIYなら、自分の好みに合わせて材料を自由に選べるのも大きな魅力の一つです。
例えば、レンガやウッドボード、天然石など、デザインに合わせた素材を自由に使うことで、オリジナリティあふれる花壇を作ることができます。
このように既製品の花壇セットではなく、自分で選んだ材料を自由に組み合わせることで、庭の雰囲気や個性にぴったり合った花壇を作ることができる点もDIYの魅力といえます。
達成感が得られる
DIYで花壇を作る過程そのものが、大きな達成感につながるメリットともいえます。
設計から施工まで自分で手掛けることで、完成したときの喜びや達成感も素晴らしいものになります。
また、試行錯誤しながら自分なりの工夫を凝らすことで、創造力が刺激されるのも魅力といえます。
家族や友人と一緒に作業をすれば共同作業の楽しさも加わるため、より思い出深い経験になるといえます。
知識やスキルが身に付く
DIYで花壇を作ることで、ガーデニングに関する知識やスキルが自然と身に付くメリットがあります。
例えば、土の種類や肥料の選び方、植物に適した水はけの調整方法など、実践を通じて学べることも多くあります。
また、花の特性や植え方を理解することで、今後のガーデニングの幅も広がるでしょう。
このようにDIYの経験を積むことで、木材のカットやレンガの積み方など、ほかのDIYにチャレンジする際にも応用できる技術を習得できるメリットがあります。
DIYで花壇を作るデメリット
DIYで花壇を作ることには多くのメリットがありますが、その一方でいくつかのデメリットも存在します。
例えば、仕上げるまでに時間や手間がかかることや、専門的な知識が必要になることも挙げられます。
また、道具や材料をそろえる必要があることなど、事前に理解しておきたいポイントもいくつかあります。
そこでここからは、DIYで花壇を作る際のデメリットをしっかり把握し、後々に後悔しないための注意点を紹介します。
時間と手間がかかる
DIYで花壇を作るためには、事前の計画段階から完成まで、ある程度の時間と手間がかかります。
まず、花壇のデザインを考え、適した場所を選ぶことから始まり、土壌の準備や材料の調達、実際の施工までの工程をすべて自分で行う必要があります。
特に、ガーデニング初心者の場合は試行錯誤しながら作業を進めることになるため、思った以上に時間がかかることもあるでしょう。また、完成後も定期的なメンテナンスが必要になるため、手間を惜しまず取り組む覚悟が必要という点は理解しておかなければなりません。
専門的な知識が必要
美しい花壇を作るためには、ある程度のガーデニング知識が必要です。
例えば、土壌の種類や水はけの調整、植物ごとの適切な間隔や成長に適した環境など、これらの知識が不足しているとせっかく作った花壇で植物がうまく育たないということもあります。
また、レンガや木材を使用する場合には、基礎作りや固定方法などにも注意が必要になるでしょう。
このように、花壇をきれいに仕上げ、維持するためには、適切な情報を学ぶことで失敗を防いでいく必要があるということです。
クオリティに限界がある
基本的にDIYでの花壇作りでは、プロのような仕上がりを求めるのが難しい場合が多いです。
例えば、レンガや木材を使った花壇を作る場合、正確なカットや水平を保つ施工技術が必要ですが、このような技術は初心者にはハードルが高いことがあります。
また、耐久性のある花壇を作るには、適切な下地処理や固定作業が必要不可欠ですが、十分な道具や技術がないと、時間が経つにつれて崩れやすくなることもあります。
そのため、より本格的な仕上がりを求める場合については、プロのアドバイスを受けるのも選択肢の一つです。
道具や材料の準備が必要
DIYで花壇を作るためには、スコップやレンガ、木材、土、肥料など、さまざまな道具や材料をそろえる必要があります。
もちろんホームセンターやオンラインショップで手に入りますが、ガーデニング初心者の方にとっては「何をどれくらい用意すればいいの?」と迷うこともあるでしょう。
また、大きな花壇を作る場合は、重い材料を運ぶ手間や仮置きするスペースの確保も考慮する必要があります。
そのため、花壇作りの計画段階で必要になるものをリストアップして事前に準備することで、スムーズに作業を進めることが重要です。
花壇を作る際に重要な事前準備
DIYで花壇を作る際に成功のカギを握るのは「事前準備」です。
例えば、花壇は適した場所を選びデザインを考え、きちんと土壌を整えておくことで、植物がしっかり根付き、美しく長持ちします。
このように、事前準備をしっかり行い仕上げることで、ガーデニング初心者でも失敗を減らすことができます。
そこでここからは、花壇作りを始める前に押さえておくべき準備のポイントを解説していきます。
場所の選定
花壇作りを成功させるためには、適切な場所を選ぶことが重要です。
例えば、植物が元気に育つには、日当たりと風通しのよさが欠かせません。
特に日光を好む花を植える場合は、きちんと日が当たる場所を選ぶとよいでしょう。
また、水はけが悪い場所は根腐れの原因になるため、傾斜がある場所や水たまりができにくい場所を選ぶのがポイントです。
庭全体のバランスを考えつつ、動線の邪魔にならない位置に配置することも大切です。
デザインと花の決定
花壇のデザインを決める際は、庭全体の雰囲気に合った形状やレイアウトを考えることが重要です。
円形や長方形など、シンプルなデザインにするか、曲線を生かしたナチュラルな形にするかを決めましょう。
また、植える花の種類も慎重に選ぶ必要があります。
初心者の場合は、手入れが簡単で育てやすい花(マリーゴールドやパンジーなど)を選ぶと管理が楽になります。
色の組み合わせや開花時期も考慮しつつ、四季折々の雰囲気が楽しめる花壇を作るのもおすすめです。
土壌の準備
初心者が花壇作りを成功させるためには、土の質が非常に重要です。
もっとも手軽で確実なのは、市販の草花用培養土を使用することです。
培養土は、花の成長に必要な栄養素がバランスよく配合されており、水はけや通気性も考慮されているため、特別な土壌改良をせずにそのまま使えます。
自宅の土が粘土質や砂質で、植物の育成に適していない場合についても、培養土を使うことで安定した環境を整えることができます。
そのため、花壇のスペースに合わせて適量を購入し、健康な花壇作りを実現しましょう。
ガーデニング初心者でもできる花壇の作り方
「DIYで花壇を作る」と聞くと難しそうに思えますが、基本的な手順を押さえればガーデニング初心者でも簡単に作ることができます。
必要な道具をそろえ、土を耕し、花苗を植えて水をあげるというシンプルな工程を順番に行うだけで、素敵な花壇は完成します。
そこでここからは、ガーデニング初心者でもスムーズに作れる花壇の作り方を、ステップごとに詳しく紹介していきます。
必要な道具
花壇作りに必要な道具をそろえることで、作業をスムーズに進められます。基本的な道具としては、スコップ、園芸バサミ、軍手、じょうろ(またはホース)、培養土、花苗が挙げられます。
なお、大きな面積の花壇を作る場合は、土を掘り起こしやすいクワや園芸フォークがあると便利です。
土を耕す
花壇を作る場所を決めたら、最初に土を耕します。
スコップやクワを使い、深さ20~30cm程度までしっかり掘り起こすことで、根が張りやすい柔らかい土壌を作れます。
土が硬い場合は、腐葉土や堆肥を混ぜると水はけや通気性が向上します。
また、石や雑草を取り除いておくことで、植物が健康に育つ環境を整えられるほか、市販の草花用培養土を活用すると、初心者でも簡単に適した土壌を用意できます。
花苗を植える
土が整ったら、いよいよ花苗を植えていきます。
まず、花の成長を考慮し、適度な間隔を空けながらレイアウトを決めることが重要です。
なお、植える前に花苗の根元を軽くほぐし、根が広がりやすい状態にしておきます。
植穴は苗のポットよりひと回り大きめに掘り、苗を入れた後に土を優しくかぶせることで根がしっかり定着します。
植え終わったら手で軽く押さえて固定し、ぐらつかないように調整しましょう。
水やりをする
花苗を植え終わったら、すぐにたっぷりと水を与えましょう。
水やりのポイントは、勢いよく水をかけると土が流れたり苗が倒れたりするため、じょうろやホースのシャワー機能を使い、土がしっかり湿るまで丁寧に水をあげることです。
植えた直後の数日は、土が乾かないようこまめに水やりをすることが大切です。
朝か夕方の涼しい時間帯に水をあげると、蒸発を防ぎ植物の負担を減らすことができます。
本格的な花壇を作るためのポイント
「せっかく花壇を作るなら、より本格的なものを作りたい!」という方も多いのではないでしょうか。
DIYでも、工夫次第で見た目も機能性も優れた花壇を作ることが可能ですが、ガーデニング用品を上手に活用したり、時にはプロの手を借りたりすることで、さらに美しく長持ちする花壇を作ることができます。
そこでここからは、本格的な花壇作りをするためにはどのようなことに注意すべきなのか? そのポイントについて詳しく解説します。
ガーデニング用品を使用する
DIYで花壇を作る際は、ガーデニング用品を活用することで、作業の効率が上がって仕上がりも美しくなります。
例えば、防草シートを敷くことで雑草の発生を抑えたり、マルチング材を使って土の乾燥を防いだりすることも可能です。
また、必要に応じてフェンスやブロックなどを活用すれば、よりおしゃれな空間に仕上げることができます。
プロの業者に依頼する
「見た目の美しさや耐久性を重視したい」「大きな花壇を作りたい」と考えている場合は、プロの業者に依頼するのも一つの選択肢です。
業者に頼めば、土壌の改良や排水対策を適切に行い、美しく整った花壇を作ってもらえます。
費用はかかりますが、長期的に維持しやすく高品質な仕上がりが期待できます。
そのため、DIYが難しい場合は、プロの手を借りて理想の花壇を実現するのもおすすめです。
おわりに
DIYで花壇を作ることで、コストを抑えつつ、自分好みのデザインで楽しむことができます。
ただし、時間や手間がかかる点や、クオリティに限界がある点には注意しておかなければなりません。
本格的な仕上がりを求めるなら、プロの業者に依頼するのもおすすめです。
自分に合った方法でガーデニングを楽しんでみましょう。