はじめに
お家の顔とも言えるエクステリアは、住宅の外観イメージを左右する重要なポイントです。一方、「エクステリア」という単語が指す範囲も広いため、どこまでをエクステリアと呼ぶのか気になっているという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「そもそもエクステリアとは何か?」を解説します。また、エクステリアを構成する要素やエクステリアデザインの種類、エクステリアリフォームを成功させるために重要なポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。
「エクステリア」とは何か?
「エクステリア」という単語は、建物の外観や家全体のデザインの総称です。逆に、室内の照明や家具、内装関連のことは「インテリア」と呼ばれています。
これらを英語表記にして直訳すると、「interior」は、内部や内側という意味を持ちます。一方、エクステリアの英語表記は「exterior」となり、外部または外側という意味があります。
つまり、住宅における「エクステリア」というのは、広範囲な意味で建物の外側全体を指します。例えば、建物の外壁やお庭全体のデザインなどが、この「エクステリア」に含まれているのです。
「外構」とは?「エクステリア」との違いについて
では、「エクステリア」と似ており、よく聞く言葉の「外構」とは何を意味するのでしょうか。
これは、建物の周辺に設ける工作物・構造物の総称のことです。例えば、敷地境界に作る塀やフェンスはもちろんのこと、車庫やカーポート、玄関アプローチなども「外構」に含まれています。
つまり、エクステリアは家の外側全体を指す言葉ですが、外構は、より限定した範囲の工作物のことを指す言葉なのです。
エクステリアを構成する要素をチェックしよう!
正しくエクステリアを理解するためにも、どのような構成要素があるのかを理解することが重要です。エクステリアリフォームの中でも、外構工事は主軸になります。まずは、基本的な構成要素を把握しましょう。
ここからは、エクステリアを構成する代表的な要素を紹介します。
門扉
門扉とは、住まいの敷地と道路の境界に設置される門の扉のことを指します。門扉は、来訪者が敷地に入る際に目にする部分なので、その建物の第一印象を決めることになるでしょう。そのため、門扉のことを「住宅の顔」と表現することもあります。
そんな門扉の役割は、デザイン性を与えて印象づける以外にも、防犯性が向上するという一面があります。開き方にも、外開き・内開き・引き戸の3種類があるため、住宅に合わせた使い勝手やデザインを考慮して選ぶことができます。
玄関アプローチ
玄関アプローチは、玄関まで続く道のりの部分を指す言葉です。近年では、玄関までの道のりがない住宅も見受けられるため、玄関周りの部分を「アプローチ」と呼ぶこともあります。
しかし、玄関周りは特に建物の印象を左右する部分です。使用する素材やデザインをじっくり考えるとよいでしょう。
玄関アプローチで使用される素材には、以下のような素材があります。
・敷石
・レンガ
・枕木
・タイル
・コンクリート
・インターロッキング
・砂利敷き
・芝
・植栽
上記の内、例えば、枕木や芝・敷石を使用すると、モダンな印象を持たせることができます。ナチュラルな雰囲気がお好きな方は、レンガやインターロッキングでデザインするなど、様々な方法があります。お好みの雰囲気がある方は、一度専門店に相談するとよいでしょう。
フェンス
フェンスとは、建物の敷地境界に設置する、空間を隔てるための柵のことです。フェンスがあることで敷地内に侵入しにくくなるので、防犯性が向上し安全性を確保することができます。
また、フェンスには目隠し効果もあるため、住まいのプライバシーを保護する役割もあります。素材の種類やデザイン、カラーも多いので、建物の雰囲気に合ったフェンスを選ぶことが重要です。
テラス屋根
テラスとは、建物の1階部分にあり、地面より一段高く作られている屋外スペースのことを言います。1階にリビングがある場合、テラスを設けることで屋外まで続く広いリビングスペースとして活用することができます。
また、庭に行き来することもできるので、テラスは屋内環境と屋外環境を緩やかに繋げる役割も果たしています。テーブルや椅子を設置すれば、食事も可能なくつろぎの場所として利用できます。
カーポート・駐車場
カーポートとは、屋根と柱で作られている簡易的な車庫スペースのことを指します。一般的な駐車場では車を停めるのみになりますが、そこにカーポートを施工すると、さまざまなメリットが生まれます。
例えば、雨風や砂ぼこり、鳥の糞による汚れを防ぎ、車の劣化を軽減することです。また、天候の悪い日でも、濡れずに乗り降りができるようになります。
塀
塀とは、敷地の境界部分に設置する障壁のことを指します。敷地の区画を明確にする役割があるほか、塀があることで、敷地内への侵入を防ぐ役割にもなります。このように、防犯効果も向上するメリットがあるのです。
一般的に、塀はコンクリートブロックを積み上げて作られます。近年では「化粧ブロック」と呼ばれる手ごろな価格のオシャレなブロックも存在しています。また、安全性を考慮した発泡スチロールの塀も施工されているため、建物の場所によっては、こういった手段を用いるのも一手です。
ウッドデッキ
ウッドデッキとは、天然木材や人工木材を使用して作られた木製テラスのことを指します。一般的なテラスと同様に、ほとんどは建物に隣接する形で設置するため、オープンスペースとして活用できます。
屋内のリビングと一体化させることで、アウトドアリビングとして楽しめるメリットがあります。バーベキューや子供の遊び場、洗濯物スペースなど、活用の幅も広いのが特徴といえるでしょう。
エクステリアデザインの種類を学ぼう!
エクステリアデザインは、建物の印象を大きく左右します。
そのデザインは様々ですが、大きく3つの種類に分類できます。
1. オープンデザイン
2. クローズデザイン
3. セミオープンデザイン(セミクローズデザイン)
各エクステリアデザインは、意匠性や特徴が大きく異なります。それぞれのデザインが構成する要素や特徴を理解したうえで採用することが大切です。
オープンデザイン
オープンデザインとは、門扉や塀などを設けずに仕上げるエクステリアデザインです。はっきりした境界のほかに、あえて仕切りを作らないため、敷地スペースが限られていても開放的な空間を演出できる一面があります。
また、門扉や塀などを設置する必要がないので、コストを抑えられるメリットもあります。一方、容易に敷地内へ侵入できてしまうため、セキュリティやプライバシー面にデメリットがあります。
クローズデザイン
クローズデザインとは、門扉やフェンスなどを多く設置することで、境界を明確に分けて仕上げるエクステリアデザインです。オープンデザインとは違ってプライバシーが確保できるほか、侵入されにくいのでセキュリティも向上します。
小さなお子様やペットを飼っているご家庭では、不用意に外へ飛び出してしまうことも防げるメリットがあります。一方、敷地が狭いと圧迫感が生じてしまうほか、設置する商品が増えるのでコスト増になるデメリットがあります。
セミオープンデザイン(セミクローズデザイン)
セミオープンデザイン(セミクローズデザイン)とは、フェンスなどで境界は明確にしつつ、敷地の一部は開放して仕上げるエクステリアデザインです。オープンデザインとクローズデザインの良さを両立させ、それぞれの魅力が楽しめる特徴があります。
例えば、駐車スペースは開放しつつ、敷地境界には塀やフェンスを取り付けて防犯性を確保することも可能です。ただし、デザインのバリエーションが非常に広いため、目的に応じたプランニングをすることが重要です。
エクステリアリフォームを成功させる3つのポイント
エクステリアリフォームを成功させるためには、以下に挙げる3つのポイントに注意しましょう。
1. 不満な点や目的を明確にする
2. 大まかな予算を決める
3. 全体の動線を考える
これらの点を考慮することで、満足度の高いエクステリアリフォームを実現させることができます。住まいの魅力を大きく左右する重要なリフォームですので、ポイントを抑えて成功させましょう。
1. 不満な点や目的を明確にする
エクステリアリフォームを成功させる上で重要なポイントは、現状の不満や工事の目的を明確にすることです。例えば、以下のようなものが挙げられます。
・雨の日の泥はねを改善したい
・道路から自宅が丸見えになるのを防ぎたい
・ガーデニングが楽しめるお庭を作りたい
・車が二台止められる駐車スペースが欲しい
ひとくちにエクステリアリフォームと言っても、工事の目的や現状の不満次第では、リフォーム内容が大きく異なってきます。不必要な工事を実施すると予算も余分にかかるので、まずはどのような目的で工事を実施したいのかを明確にしておきましょう。
2. 大まかな予算を決める
エクステリアリフォームを実施する際には、概算の予算上限を決めておくことが重要です。予算を決めずに話を進めてしまうと、使用する建材のグレードによっては費用がどんどん増えていってしまいます。
エクステリアリフォームにかけられる費用を予め決めておくことで、工事をする箇所や使用する建材のグレードも決めることができます。リフォーム箇所の優先順位を付けることができるので、ざっくりとした予算規模は決めておくことが重要です。
3. 全体の動線を考える
エクステリアデザインを考える際、全体の動線のつながりを考慮することが重要です。アプローチや駐車スペース、お庭などの位置次第で、利便性の高いエクステリアに仕上げることができます。
また、来訪者の動線を考えることも必要です。例えば、門扉を取り付ける位置やアプローチの形状など、動線を考慮することで居心地の良い住まいにすることができます。日常的な動線と来訪者の動線を考えた上で、課題を解決できるエクステリアデザインに仕上げましょう。
まとめ
イメージどおりのエクステリアに仕上げるためにも、事前に課題や目的を明確にしておきましょう。また、動線をしっかりと考慮することで、意匠性だけでなく実用性のあるエクステリアに仕上げることができます。
ガーデン&エクステリア福田造園では、使い勝手が良くデザインにこだわったエクステリアリフォームを行っています。動線も考慮したエクステリアデザインをご提案いたしますので、リフォームをご検討中の方は、お気軽に福田造園までご相談ください。
おわりに
今回の記事はいかがでしたか?皆様の外構づくりの一助となれば嬉しいです!
他の記事もぜひご参考くださいませ。