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アコーディオン門扉とは?メリットデメリットを徹底解説!

はじめに

アコーディオン門扉は、折りたたみ構造によって手軽な開閉操作が可能なため、狭い敷地や駐車場、庭の入口など、さまざまな場面で活用されています。一方で、防犯性能や耐久性といった課題もあるので、設置前にはメリットとデメリットをしっかりと把握することが重要です。

そこで本記事では、アコーディオン門扉の基本的な構造や種類、メリットデメリットについて徹底解説します。また、一般的な費用相場や設置の流れについても解説しますので、設置を検討している方はぜひ参考にしてください。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

アコーディオン門扉とは

アコーディオン門扉は、その名の通り、アコーディオンのように折りたたみながら横にスライドして開閉するタイプの門扉です。主に住宅や施設の出入り口で使用されることが多く、コンパクトで使い勝手が良いのが特徴です。

従来の門扉というのは、開閉時に扉を開くためのスペースが必要になります。一方で、アコーディオン門扉は横にスライドして動く門扉のため、開口間口さえ確保できれば設置できるメリットがあります。

アコーディオン門扉の種類と特徴

アコーディオン門扉には、開き方によって以下に挙げる2種類のタイプがあります。

 

・片開きタイプ
・両開きタイプ

 

片開きタイプと両開きタイプは、それぞれ異なる特徴があります。アコーディオン門扉を設置する際に適切な選択をするためにも、まずは開き方別の特徴について理解しておきましょう。

片開きタイプ

片開きタイプは、扉を一方向にだけ開閉する仕様のアコーディオン門扉です。このタイプは設置スペースが限られている場所に適しているため、1台用の駐車場や勝手口用扉での使用に向いています。

また、設置が比較的シンプルで工事費用が抑えられるのも魅力といえます。ただし、開口の間口が広すぎると安定性が低下する可能性もあるため、大型の門扉として使用するにはやや不向きな特徴があります。

両開きタイプ

両開きタイプは、扉を中央部分から左右両側に収納するタイプのアコーディオン門扉です。このタイプは片開きタイプに比べて安定性が高いので、2台以上のカースペースでの使用にも適しています。

ただし、扉の収納スペースや開口間口も確保しなければならないため、設置にはある程度の敷地面積が必要です。また、片開きタイプに比べて間口も広くなることが多いので、工事費用がやや高くなる場合があります。

アコーディオン門扉のメリット

アコーディオン門扉は、その使い勝手の良さや設置のしやすさから多くの住宅や施設で採用されています。最大の魅力は省スペースで効率的に設置できる点にありますが、実はそれ以外にもさまざまなメリットが存在します。

そのため、ここからはアコーディオン門扉の代表的なメリットについて詳しく解説します。

省スペース設計

アコーディオン門扉の最大の特徴の一つは、前後に大きく動かす必要がなく、横にスライドして開閉できる点です。従来の門扉のように扉の開閉に広いスペースを必要としないので、限られたスペースでも設置することができます。

例えば、住宅の駐車場の入口が狭くスペースに余裕のない場合でも、アコーディオン門扉なら開口部さえ確保できれば問題なく設置できることがほとんどです。また、アコーディオン門扉は平坦な場所だけでなく、傾斜地や角地などさまざまな敷地条件に柔軟に対応できます。

このようにアコーディオン門扉は狭い敷地はもちろんのこと、特殊な地形でも設置可能なため、設置環境に応じて柔軟に対応できる点も大きなメリットといえるでしょう。

日常の開閉が簡単

アコーディオン門扉は、軽量なアルミ素材を使用しているため、性別や年齢を問わず、どなたでも簡単に開閉操作できるメリットがあります。重い鉄製門扉や開閉に力を必要とするタイプと比較して、アコーディオン門扉は非常に軽く、スムーズな開閉をすることができます。

また、間口の広い場合でもキャスターが付いているため、少ない力で動かせる設計になっています。例えば、車庫の出入りが多い場合でも、アコーディオン門扉ならスムーズに門扉を操作できるため日常の利便性が大きく向上します。

​​このようにアコーディオン門扉は誰にとっても扱いやすい門扉なので、日常生活の利便性を大きく向上させることができます。

他の門扉より価格が抑えられる

アコーディオン門扉は、他の門扉と比較して価格が安い傾向があるので、コストパフォーマンスに優れている点が大きな魅力といえます。特にシンプルなデザインの製品であれば価格帯も低い傾向にあるので、なるべく予算を抑えたいという方にとってアコーディオン門扉はメリットが大きいといえるでしょう。

また、製品の価格帯が幅広いため、必要な機能やデザインに応じて選ぶことができるのもアコーディオン門扉のメリットです。例えば、基本的な機能だけを備えたシンプルなモデルは手軽な価格で購入できます。一方で、電動モデルなどはやや高価になります。

このようにアコーディオン門扉は選択肢の幅も広い上に、価格を抑えることもできるのが魅力的なポイントになります。

プライバシーを確保できる

アコーディオン門扉を設置することで、外からの視線をある程度遮る効果が期待できます。そのため、住まいのプライバシーを守ることができるでしょう。道路沿いや人通りの多い場所に位置する住宅では、通行人や近隣住民からの視線を遮ることで、家族が安心して暮らすことができます。

例えば、住宅の庭や駐車場が道路に面している場合、何も設置していないと家族の動きや生活の様子が丸見えになってしまいます。アコーディオン門扉を設置することですべての視線を遮ることはできませんが、外と敷地を隔てることで一定のプライバシーは確保できます。

そのため、アコーディオン門扉によってプライバシーを確保することで、日常生活における安心感や防犯効果も期待できるメリットがあります。

住まいの安全性が向上する

アコーディオン門扉を設置することで、不審者や動物の侵入を防げるため、住まいの安全性を高めるメリットがあります。また、アコーディオン門扉には施錠機能も付いているため、防犯対策としても効果的です。

駐車場の入口など、出入りが多い場所にアコーディオン門扉を設置すれば、不正に侵入されてしまうリスクを減らせます。そのため、ご自宅のセキュリティを向上させることができるでしょう。簡易的な防犯対策としては十分な役割を果たせるため、コストパフォーマンスに優れた防犯対策になります。

また、ペットを飼っているご家庭や小さなお子様がいるご家庭では、アコーディオン門扉があることで目を離した隙に道路に出てしまうリスクも低減させることができます。そのため、ご家族の安全性を確保するという意味合いでも、アコーディオン門扉は効果的といえます。

デザインが豊富で選びやすい

アコーディオン門扉は、デザインも大きな魅力の一つです。さまざまなデザインや素材が揃っており、建物の雰囲気や設置場所に合わせて自由に選べるため、住宅から商業施設まで幅広い用途で活用されています。

シンプルで機能的なデザインから、高級感のあるモデルまで多様な選択肢があるため、利用シーンやニーズに応じて最適な製品を選ぶことができます。また、アコーディオン門扉はカラー展開も豊富で、標準的なブラックやシルバーから、ホワイト、ブラウン、ベージュなどさまざまな色が揃っています。

このようにアコーディオン門扉はデザインやカラーが多彩なため、外観やスタイルに応じて最適なタイプを選択することができます。

アコーディオン門扉のデメリット

アコーディオン門扉は多くのメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットもあります。設置場所や使用環境によってはデメリットが気になる場合もあるため、導入を検討する際には注意が必要です。

 

そこでここからは、アコーディオン門扉で代表的な3つのデメリットについて詳しく解説します。

強風の影響を受けやすい

アコーディオン門扉はアルミなどの軽量素材で作られている伸縮扉のため、強風の影響を受けやすいというデメリットがあります。間口が広い場合は強風が吹くと扉が揺れたり、最悪の場合は破損したりする可能性があります。そのため、風の強い地域や台風が多いエリアでは特に注意が必要です。

 

強風で扉が自発的に動いてしまうことがあるので、予期せぬ損傷が起きてしまう可能性もあります。そのため、強風時に扉を固定できるストッパーを利用しておくなど、強風時における対策を行っておかなければなりません。

設置が難しいこともある

アコーディオン門扉は、比較的簡単に設置できる製品も多いですが、場所によっては設置が難しいケースがあります。例えば、極端に地面が傾斜している場所や凹凸の激しい地形では、スムーズな開閉ができない場合があります。このような場合、設置の際に地面を整備する必要があり、追加の工事費用がかかることがあります。

また、角地にアコーディオン門扉を設置する場合には、角地用に変更するなど、標準的な製品では対応できないケースもあります。こうした通常とは異なる条件下で設置を行う際には、事前に現地調査を行い、設置場所の寸法や条件に適した製品を選ぶことが重要です。

そのため、専門知識を有する経験豊富な工事業者に現地調査の依頼をした上で、既存の状態で設置できるかどうかを判断してもらいましょう。

キャスターが壊れてしまうことがある

アコーディオン門扉は、キャスターを使って開閉するタイプが多い傾向にあります。しかし、キャスター部分は地面の状態や使用頻度によって劣化しやすい部位でもあるため、長期間使用していると不具合が生じることがあります。

例えば、砂利や凹凸の多い環境に設置されている場合、キャスターに砂や小石が挟まって動きが悪くなったり、破損したりする可能性が高まります。キャスターが壊れると扉の開閉がスムーズに行えなくなるだけでなく、最悪の場合、扉が開閉できなくなることもあるので注意しましょう。

このような問題を防ぐためには、定期的にキャスター部分のメンテナンスを行うことが大切です。

アコーディオン門扉の費用相場

アコーディオン門扉の本体価格における費用相場は、6万円〜20万円程度が一般的です。一方で、商業施設向けのような大型タイプのアコーディオン門扉は、20万円以上になるケースもあるので注意しましょう。

アコーディオン門扉の費用は、素材やサイズによって大きく異なります。また、アコーディオン門扉の本体価格だけでなく、設置場所の条件などを含めた工事費用も考慮しなければなりません。

なお、同じ仕様のアコーディオン門扉であっても、業者によって価格が異なることがあります。そのため、事前に複数の業者に見積もりを依頼しつつ、リフォーム価格を確認することが重要です。

アコーディオン門扉を設置する流れ

アコーディオン門扉を設置する流れは以下のとおりです。

 

1.現地調査~見積もり
2.契約
3.施工~動作確認

 

アコーディオン門扉の設置を始めるにあたって、最初に行うのが現地調査です。この工程では、専門業者が現地に赴き、寸法や地形などを適切に調査した後、設置にかかる費用や工事内容の見積もりを作成します。

 

現地調査の結果や提案内容に納得したら、次に行うのが契約です。この工程では、製品の仕様や工事内容、費用、工事スケジュールなど、全ての条件を双方で確認して契約合意をします。

 

設置する製品が決定して必要な準備が整ったら、次に行うのがアコーディオン門扉の取り付け工事です。施工は専門業者によって1~2日程度で完了しますが、地形や設置条件によってはさらに時間がかかる場合もあります。

 

なお、施工が完了したら、アコーディオン門扉が正常に機能するかどうかを確認して工事完了です。

おわりに

アコーディオン門扉は、省スペース設計やコスト面で優れた門扉です。防犯対策やプライバシー保護の観点からも効果的なため、住宅や多くの施設で採用されています。しかし、設置場所や用途によっては耐久性や強風への対策も必要なので注意しましょう。

そのため、事前にメリットとデメリットをしっかり把握し、専門業者と相談して最適な製品を導入することが重要です。アコーディオン門扉を上手に活用し、快適で安全な住まいを作りましょう。

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