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カーポートに積もる雪対策。冬に備えて倒壊を防ぐ正しい対策方法を解説!

はじめに

カーポートといえば、雨風や紫外線から愛車を守ってくれる商品です。しかし、降雪量の多い地域では強度などが不安かと思います。そのため、適切な雪対策に取り組むことが重要です。
雪の重みでカーポートが倒壊するのを防ぐためにも、事前に真冬に備え、対策を行いましょう。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

真冬に備える!カーポートの雪対策3つ

真冬に備えたカーポートの雪対策手順は、以下の通りです。

1. 耐積雪強度を確認する
2. 補助柱やサイドパネルを取り付ける
3. 雪下ろしで積雪荷重を減らす

これらの手順を踏むことで、雪害の影響でカーポートが倒壊することを防ぐことができます。

カーポートが倒壊してしまうと、愛車に損害が出る可能性もあるため、上記を参考に対策を行いましょう。

1. カーポートの耐積雪強度を知ろう

カーポートの雪対策を行う上で重要なポイントは、「住んでいる地域では、どれくらいのどれくらいの耐雪強度が必要なのか?」という点です。

これを知らずにカーポートを設置してしまうと、雪の重みに耐えられなくなる可能性があるので注意しましょう。

 

ここからは、雪国にカーポートを設置する場合で重要な<耐積雪強度>について詳しく解説します。

雪国は注意!カーポートの種類で変わる耐積雪強度

一見すると同じように見えるカーポートも、実は種類によって対応できる積雪量の強度(耐積雪量)に違いがあります。例えば、一般的な地域を想定したカーポートの耐積雪量は、基本的に20cmまでとされています。

一方、降雪量の多い地域に関しては、耐積雪量が最低30cm、最高200cmまで対応しているものも存在しています。そのため、まずはお住まいの地域の積雪量を把握したうえで、それに対応しているカーポートを選ぶようにしましょう。

カタログの耐積雪荷重は基準がある!

カーポートに定められた耐積雪量は、商品カタログにて確認できます。しかし、ここに掲載されている数値は、あくまで新雪を基準としています。

雪の状態には、新雪・締雪、粗目雪といった種類があります。そのそれぞれの状態で重量が変化しますので、変化後も視野に入れて選択しましょう。

 

なお、雪質に応じた質量の目安は以下の通りです。

新雪 :1cmあたり3kgf/m2
締雪 :1cmあたり5kgf/m2
粗目雪:1cmあたり7kgf/m2

このように、雪質によって雪の重量は変化します。そのため、新しくカーポートの設置をお考えの方は、雪質にも考慮した耐積雪荷重を見極めましょう。

2. カーポートは正しい雪対策で倒壊を回避しよう

カーポートを正しく安全に利用するためには、適切な雪対策を施すことが重要です。

具体的には、以下のような雪対策を行なって倒壊を回避します。

1. 補助柱を取り付ける
2. サイドパネルを取り付ける

ここからは、それぞれの雪対策について詳しく解説します。

補助柱を取り付ける

降雪量の多い地域でカーポートを設置する場合、補助柱を取り付けることで、雪対策をすることができます。

補助柱は、別名「サポート柱」とも呼ばれており、片流れのカーポートに取り付ける補助的な柱のことを指します。

 

片流れタイプのカーポートの場合、通常は片側に2本の大きな柱を立てて屋根を支えています。この反対側に補助柱を取り付けることで、一時的に柱の数を4本にすることができるため、カーポートの強度を補うことが可能です。

この補助柱は後付けができるため、本格的な冬が来る前に施工すると安心のアイテムです。

サイドパネル(側面パネル)を取り付ける

カーポートのサイドパネルを取り付けることで、雪の吹き込みを防ぐことができます。

サイドパネルとは、カーポートの側面部分に取り付ける簡易的なパネルです。そのため、側面パネルとも呼ばれています。

 

冬の時期は、横から強く雪が吹き付けることもあります。しかし、壁のないカーポートでは、吹き込みを防ぐことができません。

一方、サイドパネルを取り付けると、吹き込みを軽減できます。結果として、駐車スペースが雪で埋もれてしまうことを防ぐことになるのです。

3. カーポートで雪下ろしをするタイミングとは

雪対策が進んだカーポートの場合でも、雪が積もった場合は雪下ろしをすることが重要です。
しかし、雪下ろしのタイミングが分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでここからは、カーポートに積もった雪を下ろす適切なタイミングについて紹介します。

積雪荷重を目安にする

カーポートの雪下ろしをする際に重要なポイントの1つ目は、積雪荷重を目安にすることです。例えば、既存のカーポートの耐積雪量(積雪荷重)が20cmだった場合、雪が20cm積もる絵に雪下ろしを行いましょう。

カーポートにおける積雪荷重は一つの目安なので、最大の耐雪数値へ到達する前に除雪することが大切です。

積もった雪質を考慮する

カーポートの雪下ろしをする際に重要なポイントの2つ目は、積もった雪質も考慮することです。上記までの解説で、雪の重みは雪質の比重で変化すると話しました。しかし、上記の耐積雪量が問題なくとも、雪質の変化で重みが変化し、耐えられなくなってしまう場合があります。

例えば、耐積雪量(積雪荷重)が20cmまでのカーポートの場合、新雪の場合は20cmまで耐えることができます。しかし、雪質が粗目雪の場合、約8cmで新雪20cmと同じ重さに相当します。

このように、耐積雪量は雪質によって変化してしまいます。そのため、雪質についても把握し、考慮する必要があります。

カーポートにおける雪下ろしのやり方について

カーポートの倒壊を防ぐためにも、屋根に雪が積もったら雪下ろしをしなければなりません。カーポートが耐えられる許容量を超えてしまう前に雪下ろしを行い、カーポートを長く利用しましょう。

雪下ろしに必要な道具

カーポートの雪下ろしをする際には、「雪下ろし棒(雪落とし棒)」と呼ばれる、専用の道具を用意しましょう。

雪下ろし棒は、伸縮性の高い柄がついています。そのため、カーポートの高い位置に積もった雪も効率よく落とすことができます。

 

しかし、雪下ろし棒には不得手なこともあります。それは、雪が一度凍るなどして雪質の変化している場合です。

この場合、下から雪下ろし棒を使用するだけでは雪が落ちにくいです。そのため必要に応じて、脚立のように簡易的な足場を用意しておくと良いでしょう。

雪下ろしの手順

カーポートに積もった雪は、以下の手順を参考に雪下ろしを行いましょう。

1. 真横部分から雪下ろしを行う
2. 雪庇(せっぴ)を落とす

前方側(傾斜の下側)から雪を落とすと、雪崩のように一気に落ちてしまう可能性があり大変危険です。そのため、屋根の前方部分から落とすのではなく、必ず真横部分から雪下ろしを行っていきましょう。

また、風下側にできる雪庇は、放置してしまうと崩れ落ちる可能性があります。そのため、雪下ろし棒を使用して定期的に落とすことが重要です。

カーポートの雪下ろしをする際に注意すべきポイント

カーポートに積もった雪は、適切なタイミングで下ろすと、倒壊の防止に繋がります。一方、間違った方法での雪下ろしは、予期せぬ事故につながるケースもあるため、注意が必要です。

安全に雪下ろしを行うためにも、どのような点に注意するべきかを解説します。

カーポートの上に乗らない

雪下ろしをする際に注意すべき点の一つとして、「カーポートの上には乗らない」ことが挙げられます。というのも、雪が乗っているなら大丈夫だと考えてしまうこともあるからです。もし、このようなことを考えたとしても、カーポートの屋根は人が乗ることを想定して作られていません。そのため、雪で破損しなかったとしても、こういった作業の途中で破損してしまう可能性もあります。

特に、積雪後のカーポートは荷重が増えている状態です。その上に人が乗ってしまうと、積雪荷重が問題なくとも倒壊したり、今後の積雪荷重が下がってしまうかもしれません。

雪下ろしをする際には、屋根に乗らないようにしましょう。

水やお湯で雪を溶かさない

次に注意するべき点は、カーポートに積もった雪を、水やお湯で溶かさないようにすることです。水やお湯で溶かすと雪が溶け、一時的に雪量を減らすことができます。しかし、再び外気温が下がると、溶かした場所が凍結してしまいます。

凍った雪は、比重も重量も増加します。そのため、カーポートの負担を増やすことになるのです。また、溶けた雪の流れた地面が凍ってしまい、転倒の危険性も上昇します。そのため、水やお湯で雪を溶かすことはやめましょう。

融雪剤は使用しない

降雪量の多い地域では、道路に融雪剤を撒くことがあります。しかし、この融雪剤は、カーポートの屋根と相性が悪いです。

というのも、融雪剤の主成分は、塩化ナトリウムや塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどの「塩」です。この塩が、カーポートの屋根を錆びさせてしまう原因になります。

カーポートは基本的に、アルミを使用して作られています。そのため、塩を含む融雪剤とは相性が悪いです。このような理由から、融雪剤は使用しないようにしましょう。

積雪地域に強いカーポートの選び方

積雪地域に強いカーポートを選ぶ際には、以下の点に注目してみましょう。

・耐積雪強度
・両支持タイプ

ここからは、積雪に強いカーポートを選ぶ際のポイントを解説します。

耐積雪強度で選ぶ

降雪量の多い地域でカーポートを選ぶ際に重要なポイントの一つ目は、地域に合った耐積雪強度を確認する点です。雪国仕様のカーポートは、最大で200cmまで対応しています。地域に合った耐積雪強度を選びましょう。

なお、一般的なカーポートはアルミ素材で作られていますが、より強度の高いスチール性のカーポートもあります。降雪量の多い地域の方は、検討してみても良いでしょう。

両支持タイプのカーポートを選ぶ

カーポートには、後方支持タイプや片側支持タイプ、両方支持タイプ……と、柱の位置や本数でタイプが分類されています。後方支持や片側支持タイプは、柱が少ないので、駐車がしやすく開放的なメリットがあります。

しかし、強度という面では、両支持タイプが最も優れています。そのため、積雪の多い地域でカーポートを選ぶ場合は、両支持タイプであることを基準にするのも効果的です。

まとめ

ひとくちにカーポートと言っても、非常に多くの種類が存在します。そのため、雪が多く降る地域でカーポートを設置する場合、お住まいの地域における降雪量に合ったタイプを選ぶことが重要です。

雪の重みでカーポートが倒壊してしまうことを回避するためにも、正しい雪対策を行って、本格的な冬シーズンに備えましょう。

おわりに

ガーデン&エクステリア福田造園では、お住まいの地域で気候に関しての不安点を解決できるようなプランニングを心がけています。今回のようにカーポートでお困りの場合や、その他で外構に関することがあれば、なんでもご相談ください!

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