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庭石・生垣撤去を
お考えのみなさまへ

はじめに

自分たちの帰る場所となり、長い付き合いになる住宅。年月が経てば、最初のころと環境に変化が出るのは当然のことです。日が経ち、「あの頃は良かったけど、今は……」ということも少なくないはず。現在では二世帯住宅の増加なども相まって、見るための大きな庭を作るということが少なくなってきています。

また、土地を相続したり、中古で住宅を購入したりといった理由で外構リフォームをしたい、といった方もおられます。そこでネックになってくるのが大きな庭のリフォーム。そして、そこに置いてある「眺めるための石」です。

さて今回は、庭にある石を撤去したい!という方へのアドバイス回です。庭石へフォーカスを当てた記事となっていますので、お困りの方はぜひ参考にしていただけたら幸いです。

生垣、雑草対策などのお庭リフォームのことに関しては、別記事でも詳しく紹介しております!ぜひこちらもご覧ください。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

『庭石』のはじまり

さて、そもそもなぜ『眺めるための石』が存在しているのか?

昔は、「庭付き一戸建てを建てる」ということが一般的で、ひとつの目標とされてきました。そして、その庭付き一戸建ての庭部分には、シンボル的存在が不可欠であったのです。今でいう新築一戸建ての「シンボルツリーを一本入れておくか」といった感覚ですね。

こうして、「家を建てたし、シンボルストーンを入れておくか」といった家庭が多かったので、自然と皆がそれに倣う形になりました。和風の建物がほとんどであったため、馴染みが良く、建物と庭が締まって見えるということもあったのではないでしょうか。

また、当時は男性が仕事に出て、女性が家事に従事する、といったスタイルが基本的。建物に常に誰かが居るので、誰かが庭に出てそれを眺めたり管理したりといった時間を作りやすかったことも理由なのではないかと思われます。

こうして様々な理由から、『庭石』の存在は確固たるものとなり、愛され、流通していきました。

なぜ、必要とされなくなっているのか

それだけ人気を博していた庭石が、なぜ現在は必要とされなくなっているのでしょう?

理由は、大きく分けて2つです。

1つ目は、車社会への変化です。福田造園のある愛知県は特に、自動車生産県であることも相まって、一家に一台自動車があることがほとんど。そして、一人一台自動車があることも。特に身近な存在である自動車ですが、置く場所を考えることが必要不可欠になってきます。

さて、ここで想像していただきたいのは、今読んでくださっているあなたが、大きな庭付き一戸建てに住まわれているシーンです。庭の大きさは、「庭園」という言葉を聞いてぱっと出たくらいの大きさだとします。それでは、自動車が1台増える予定ができたとしましょう。その車をどこに置くか?と考えた時、ふと外へ目をやって一番初めに思い付く場所はどこになるでしょうか。……おそらくあなたは、「大きな庭を、駐車場にできるのでは?」と思ったはず。

そんなわけで、庭を駐車場にするために、既存のものを取り壊す必要が出てきますね。そうすると、今ある土、レンガ、草花、樹木、石など……色々なものを除けなければなりません。

皆さんが何か新しくものを作る時に、いずれ除けることが分かっているものを置いたり、作ったりすることはしないかと思います。それは、余分な手間と出費になるからです。『眺めるための石』が必要とされなくなっているのも、「いずれ除ける可能性があること」を考慮して建物を作るという時代の変化ともいえます。

写真:庭石を撤去する前と後

続いて、2つ目の理由です。こちらは、昨今の情勢によって肌で感じることが多くなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?2つ目の理由は、テレワークや共働き家庭など仕事に取り組む形の多様性が広がり、庭に手をかける時間が取れなくなることです。

テレワークの際は、ちょっとした息抜きといったくらいで外へ出る可能性はあるかもしれません。しかし、庭の雑草を抜いたり、植物に水をあげてみたり、枯れた花や葉を落としてあげたりなど、しっかりした手をかけることはあまり行わないのではないでしょうか?共働きのご家庭でしたら、仕事の日に庭作業は難しいですよね。お休みの日もゆっくり過ごしたり、出かけたりと、日頃できないことをやりたいはず。

あとは、1つ目の理由と同じです。初めから手をかけたり、世話したりと、時間を割くことができないと分かっているものは用意しません。庭自体を作らない方、作ったとしても手をかけられる範囲のみに限定される方がほとんどです。そのため、『眺めるための石』の出番自体が急減し、必要性もなくなってしまいました。

イラスト:家と車と家族

撤去作業の方法、注意すべき点

様々な理由で必要性がなくなってしまった庭石。それを撤去する、といった際、どのように行うのか?と思われている方もいらっしゃるはず。

方法として挙げられるのは、大きく分けて2つ。吊るか、割るかです。

そもそもまず、庭石の厄介な点は、「どのくらい大きいか分からない」というところです。

「どういうこと?見えている分が大きさじゃないの?」と思われたでしょう。しかし、実際は違います。庭石の大きさは、土の中に埋め込まれている分も含めて換算するのです。

土の中に埋め込まれている分(以下、「根入れ」と称します)がどのくらいあるのかは、土の中の見えない部分ですから、判断が非常に困難です。通常、平均しておよそ30cmと仮定することが多いですが、その石がどういった場所に置いてあり、どういった役割を果たしているかにより、仮定の数値は変動します。例えば、斜面にその石があれば、転がり落ちるのを防ぐために深くまで根入れされている可能性を考慮します。また、その石が平坦なところにあっても、土が流れ落ちるのを防ぐ土留めの役割を果たしている石垣のような場合ですと、また根入れ部分の状況は変わります。

現場を見ていくら仮定したとしても、掘り起こしてみると実際は全く想像していない結果になることもしばしばです。石は、そこに存在しているだけのように見えて、意外と扱いの難しい存在というわけですね。

それではまず、吊る方法についてです。

吊る方法を採用する際は、吊ることのできる大きな重機を停めるスペースが周囲に存在するかを確認する必要があります。縦1m×横1m×高さ1m(1立米)の石でおよそ2.7トンありますので、それ以上のとても大きな石であることがひとつ。割って小分けにし、運び出す作業では時間がかかりそうであることがひとつ。そして、重機が庭の近くに停められることがひとつ……今挙げた条件は一部にすぎませんが、こうした色々な条件下のもと、吊る方法のほうが予算を抑えることができ、手段としても効率が良い、と判断した場合はこちらの方法をご提案させていただきます。

吊る方法は、重機の操作や石を吊り上げるまでのワイヤーのかけ方などが重要になってきます。こちらは、本文「依頼はどこに行うべきか」でも少し触れていますので、良ければご一読ください。

さて、続いては、割る方法について。

手段として採用される確率は、こちらの方が多いです。割るための機械を用意し、作業員が向かうだけ。割った石を手作業で運び出し、掘り起こし、という作業を繰り返します。

手順の簡単さは言わずもがなです。先述した吊る方法では、様々な条件を考慮する必要がありますが、こちらは人間ひとり分の作業スペースがあれば、周囲に十分留意しながら作業することができます。多少狭い場所でも大丈夫なわけです。

割る方法で工事を行う際の注意点として、作業時の騒音問題が挙げられます。

石を割る際は、かなりの大きい音が出ます。近隣住宅の皆さまには、事前に工事日のお知らせとお声掛けを行っておりますが、ご心配な点などがございましたらお気軽にご相談ください。

撤去にかかる金額は?

さて、ここまでは、庭石の需要から撤去方法までをご紹介してきました。その中で、「この作業はどのくらい値段がかかるものなのかな?」と思われたかと思います。

先述した通り、石の大きさや現在の状況、作業に入る際は吊る方法か、割る方法か……様々な場合が考えられますので、具体的な金額をお伝えすることは難しいです。

そのため、石の撤去をお考えの方は一度、撤去を行っている業者さんに問い合わせをし、しっかりと確認をしていただくことが大切です。

また、撤去のご依頼を受けた際にご質問でいただくのが、「立派な石なので、引き取り手がいないか」「買い取りはしていないですか」といった内容です。

こちらも、「なぜ、必要とされなくなっているのか」にて記載しましたが、現状、庭石の需要は格段に減ってきています。そのため、引き取り先や買い取り先の捜索、保管場所の確保が難しくなっているのです。そのため、弊社ではそういった対応は請け負いかねます。ご了承ください。

依頼はどこに行うべきか

この記事もいよいよ終盤。ここまでは石への対応方法を紹介していましたが、実際にどんな人がこういった撤去工事を行っているのかを説明します。

撤去工事は、だいたいの解体屋さんで依頼ができます。また、石材屋さんや、私たち福田造園のような造園屋でも依頼ができます。

思ったよりも選択肢が多いと思った方は、ここで一度考えていただきたいのです。

「撤去した後の庭を、どうしたいか?」それによって、依頼先を絞ることができます。

というのも、解体業者さんや石材屋さんは、解体すること、石を取り扱うことのみに長けている場合が多く、その後どうするか?を同時に提案してくれる場合はあまりないのではないでしょうか。

その点、造園屋は、元々庭造りを得意としていますので、撤去工事から庭リフォームのご提案までを一貫して行うことができます。私たち福田造園は、元々石屋からのスタートですので、石の扱いには長けており、今までの経験を用いて丁寧な対応を心がけて作業いたします。

もし福田造園にご依頼いただける場合は、福田造園ってこんな会社だったのか!と覚えていただけますと幸いです!

写真:庭石を撤去する前と後02

まとめ

庭のない家などが増加し、庭石の需要が減っている

撤去の際は状況によって方法や金額が変わる

撤去時の騒音に注意

依頼は造園屋への依頼がおすすめ

おわりに

いかがでしたでしょうか?お庭の大規模な工事というものは、人生でそう何回もあるものではありません。色々な情報を集めたり、この記事を参考にお問い合わせいただいたり、何かアクションを起こすことで変化することは必ずあります。

お困りの場合はまずお気軽にお問い合わせくださいね。

はじめに

自分たちの帰る場所となり、長い付き合いになる住宅。年月が経てば、最初のころと環境に変化が出るのは当然のことです。日が経ち、「あの頃は良かったけど、今は……」ということも少なくないはず。そんな中でやはり気になってくるのは、年を経るごとに手をかけづらくなってくる外構部分かと思います。

特に植栽や生垣などは、昔は楽しめていたけれど、今は手をかけられていないことを気にされてのご相談が多いです。また、土地を相続したり、中古で住宅を購入したりといった理由で外構リフォームをしたい、といった方もおられます。

そこで今回は、庭にある植物・生垣を撤去したい!というお問い合わせの中から、よくご提案させていただく内容や、実際にあった事例などをご紹介いたします。

植物や生垣のことでお困りの方は、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

ピックアップ:生垣の撤去

さて、まずは植物に関する問い合わせの内容についてです。

福田造園は、“造園”と名乗っているだけあって、外構で使う商品だけにかかわらず、庭に関する些細な質問をお受けすることも多いです。スペースの拡張のために木を抜きたい、芝生の管理が追いつかなくなったのでやり替えたいなど、様々なお悩みが寄せられます。

その中でも、「生垣管理が難しくなった」「住宅リフォームを行うので、外構もリフォームしたい」など、生垣撤去に関するお声を多くいただきます。そこでこちらでは、生垣撤去をピックアップしてご紹介します。

生垣のメリット・デメリット

メリット:景観が良い、安らぎの効果がある

生垣のメリットは、やはり植物ならではの景観の良さ。自然な形で敷地の境界を区切ることができるので、植栽の好きな方、ナチュラルなイメージの外観にしたい方にピッタリです。また、葉の色づきや、花・実などがつくことにより、四季を感じることができるというのもポイントで、より身近に自然を感じることができます。

生垣にする植物には種類があり、昔からずっと採用されているのはツゲの木やカイヅカイブキといった品種です。近年では、ユーザーのニーズを考慮し、成長が遅かったり、剪定や刈込を年に一度行えば十分だったり、といった具合の品種も登場しています。

デメリット:管理に手間がかかる、虫がつく

一方、やはり植物は「生き物」です。水をやること、背丈や葉の量の管理をすること。手をかける、といったことが必須になります。そして、いくら成長が遅いといえども成長はしていきますので、いつかは何かをやらなくてはなりません。

また、植物には虫がついてしまったり、病気になってしまったりといった被害も想定できます。花ガラや落ち葉を掃除するといったこともありますので、外構のことまで気を回すのは難しい、難しくなってしまった、といった方にはデメリットとなります。

デメリットを解消する手段

では、デメリットを解消するためにはどうしたらいいか?

それは、生垣を撤去して、生垣の代わりとなる「区切りのできる商品」「目隠しのできる商品」を取り付けることです。

続いてご紹介するのは、対象となる生垣を撤去した、その後の対処法になります。

フェンスに変更

対処法で選ばれることが多いのはこちら。フェンスに変更してしまう、という方法です。

フェンスといっても、種類は色々。目隠しのできるものから、境界を区切るだけの簡易なものまで様々です。生垣は、道路から家の中を目隠しする目的で植樹されていることが多いですから、この場合は目隠しのできるものについてご紹介します。

目隠しのできるものとなると、確認したいのは「どのくらいの高さが必要なのか?」「どのくらいの目隠し度が必要なのか?」の2つです。高さは、今ある生垣の高さに準じたものが良いでしょう。しかし、背の高いものを施工しようとすると、きちんとした足場が必要になってきます。

仮に、高さ2mの生垣があったとします。2mの高さのフェンスにしたい場合、選択肢は2つ現れます。ひとつは、2mすべてをフェンスにすること。もうひとつは、2mのうちの上1.2mをフェンスにし、残りの0.8mはブロック積みをして壁にすることです。

写真:フェンス

今、どうしてブロック積みの話が出てきたのか?不思議に思った方もいらっしゃるでしょう。というのも、アルミ製のフェンスは規格の決まっている商品が多く、大抵は最大の高さが1.2mとなっています。これは、ブロックの上に立てることができる最大の高さにもなっています。

もちろん、1.4m、1.6mといった高さの商品もありますが、この高さをブロック上に施工すると、『自然災害などの有事の際を考慮して足場の強度を十分に作る』という作業が難しいのです。

では、2つ挙げたうちの後者である「上1.2mはフェンス、下0.8mはブロック」というところはご理解いただけたかと思いますが、前者のほうはどうでしょうか?

2mの高さのアルミ製フェンスを施工する場合は、専用の足場を作成します(弊社では、独立基礎と呼んでいます)。

また、2mの高さの一枚のフェンスを用意するか、1mのフェンスを2段にして施工するかで、対応の商品があるか、気に入るデザインがあるか、金額差はどうかなどの変化が生じます。商品については、ご自身で調べてもらっても良いですし、ご相談にいらしてくださればもちろんお答えいたします。

写真:フェンスの工事

撤去費用はどのくらい?

ここまでは、生垣を撤去した後のことについてお話しました。上記までを読んでくださった方の中で金額が気になっていた方、この部分のタイトルが気になってここまで直接来た方といらっしゃると思います。

さて、撤去費用とは、大まかに分けると「作業費用」「処分費用」の2つです。

作業費用はご存知の通り、生垣を撤去する作業代のことです。生垣を撤去する際には、まず葉を刈り取り、次に幹と根を取り除きます。根まで取る場合は、根を掘り起こす作業や、根が地中の下水管などに巻き付いているなどの状況により、作業が困難な場合があります。そのため、金額は自ずと上がってきます。金額を抑える方法のひとつとして、除草剤を切り株に注入し時間をかけて枯らしていく方法もあります。こちらにすると、木を切ったあとの切り株部分を残す必要性が出てくるため、邪魔になるという場合はおすすめできません。

続いて、処分費用についてです。こちらは、撤去後の残材処分費にあたります。

伐採した植物の残材は、産業廃棄物として処理されます。切った後の残材の重さが撤去の程度により変動するため、現地の確認と、どの程度伐採するのかをしっかりとヒアリングいたします。

以上の理由から、金額の詳細については、生垣の高さや距離、作業に導入する機械によって随時変動します。そのため、ご依頼をお考えの方は一度お問い合わせいただき、お話を聞かせていただけますと幸いです。

まとめ

生垣は、植物ならではの良さがある

しかし、植物なので管理が難しい

生垣をなくして、フェンスやコンクリートブロックの施工をする方法がある

施工する際には現地の状況を要確認

現地の状況で金額は変動するため、要見積

おわりに

いかがでしたでしょうか?家の外という、しっかりしたつくりの現状をリフォームするのは、住宅リフォームとはまた別の難しさがあります。ご自身で考えたことが、本当にできるのかどうか確認したい時

また、どうしたらいいかわからずに困っている時。外構のプロである、私たち福田造園にぜひご相談いただければと思います。

この記事が、少しでも参考になりましたら幸いです。

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