はじめに
玄関アプローチは、道路や門まわりから玄関までをつなぐ重要なスペースです。毎日のように通る場所だからこそ、歩きやすさや安全性はもちろん、住宅の外観に合ったデザインにもこだわりたい方は多いでしょう。
一方で、玄関アプローチを外構業者へ依頼すると施工範囲や使用する素材によっては費用がかかるため、できるところはDIYして費用を抑えたいと考える方も少なくありません。
そこでこの記事では、玄関アプローチをDIYするメリットから、施工前に決めておきたいことを詳しく解説します。また、おしゃれに仕上げるポイントや具体的な作り方まで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
玄関アプローチをDIYするメリット
玄関アプローチは、使用する素材や施工方法によってはDIYできます。砂利を敷いたり、敷石やレンガを並べたりする方法であれば、大掛かりな機械や専門的な技術を必要としないため、DIY初心者でも挑戦しやすいでしょう。
そこでここからは、玄関アプローチをDIYする主なメリットを紹介します。
施工費用を抑えられる
玄関アプローチをDIYする大きなメリットが、施工費用を抑えられることです。外構業者へ工事を依頼する場合には、使用する材料の費用だけでなく、地面の掘削や整地、材料の運搬、施工などにかかる費用も発生します。
DIYであれば施工を自分で行うため、基本的には材料費や工具代を中心に考えればよく、業者へ施工を依頼する場合と比較して費用を抑えられる可能性があります。砂利や防草シート、敷石などを使ったシンプルな玄関アプローチであれば、比較的少ない予算でも施工できます。
ただし、必要な工具を一からそろえたり、施工に失敗して材料を買い直したりすると、想定以上に費用がかかることもあるため注意しましょう。
自分好みのデザインにできる
玄関アプローチをDIYすれば、自分の好みに合わせて自由にデザインできます。例えば、砂利と飛び石を組み合わせた和風のアプローチや、レンガを並べたナチュラルなデザイン、人工芝と敷石を組み合わせた明るい玄関まわりなど、住宅の雰囲気に合わせてさまざまなアレンジが可能です。
既製品を使用する場合でも、素材の色や形、並べ方を変えるだけで印象は大きく変わります。玄関ドアや外壁、門柱、フェンスなどの色と合わせながら素材を選ぶと、住宅全体に統一感のある玄関アプローチを作りやすくなります。
自分のペースで施工できる
DIYであれば、自分の都合に合わせて少しずつ施工を進められます。外構工事の場合は一定期間にまとめて工事を行うのが一般的ですが、DIYなら休日を利用して地面を整え、別の日に防草シートを敷くなど、作業を分けて進めることも可能です。
玄関アプローチ全体を一度に完成させる必要もありません。まずは砂利を敷き、後から敷石や植栽、照明を追加するなど、予算や時間に合わせながら玄関まわりを整えていける点もDIYの魅力です。
ただし、掘削した状態や下地を作っている途中の状態を長期間放置すると、雨によって地面が崩れたり水がたまったりする可能性があります。そのため、作業工程ごとに区切りながら進めることが大切です。
玄関アプローチをDIYする前に決めておくこと
玄関アプローチは毎日歩く場所なので、デザインだけでなく歩きやすさや水はけ、安全性まで考える必要があります。玄関アプローチをきれいに仕上げるためには、いきなり材料を購入して施工を始めるのではなく、事前に全体の計画を立てることが重要です。
そこでここからは、DIYを始める前に決めておきたいポイントを紹介します。
玄関アプローチの範囲と幅を決める
まずは、どこからどこまでを玄関アプローチとして施工するのか決めましょう。門や道路から玄関まで一直線にアプローチを設ける方法もあれば、庭や植栽を避けながら曲線状に通路を作る方法もあります。
範囲を決めるときには、実際に人が歩くことを想定することが大切です。幅が狭すぎると人同士がすれ違いにくく、荷物を持っていると歩きづらくなることがあります。また、自転車やベビーカーを通す可能性がある家庭では、余裕のある幅を確保したほうが使いやすくなります。
現在の玄関まわりを実際に歩きながら、普段どのような動線になっているのか確認してから範囲を決めるとよいでしょう。
デザインを決める
施工範囲が決まったら、玄関アプローチ全体のデザインを考えます。玄関アプローチだけを見てデザインするのではなく、住宅全体とのバランスを考えることがポイントです。例えば、和風住宅であれば自然石や砂利、飛び石などが合わせやすく、洋風住宅であればレンガやタイル、インターロッキングなどを取り入れることで雰囲気を統一できます。
また、施工を始めてからデザインを変更すると材料が余ったり不足したりする原因になります。簡単な図でもよいので、玄関や門、植栽、駐車場などの位置を書き込み、どの部分にどの素材を使用するのかイメージしておきましょう。
使用する素材を決める
玄関アプローチに使用される素材には、さまざまな種類があります。DIYしやすい代表的な素材としては、次のようなものがあります。
● 砂利
● 敷石・飛び石
● レンガ
● インターロッキング
● 人工芝
● 枕木
● タイル
なかでも、砂利は地面を整えて防草シートを敷き、その上から施工できるため、DIY初心者でも扱いやすい素材です。敷石や飛び石も地面全面を舗装する必要がなく、砂利と組み合わせることで比較的簡単に玄関アプローチを作れます。
レンガやインターロッキングはデザインの自由度が高い一方で、下地が不十分だと施工後に沈んだり傾いたりする可能性があります。また、タイルをモルタルで固定する施工や土間コンクリートなどは専門的な技術が必要になるため、DIYの難易度は高くなります。
見た目だけでなく、施工の難易度や耐久性、滑りにくさ、メンテナンスのしやすさなども考えて素材を選びましょう。
必要な材料の量を計算する
使用する素材が決まったら、施工する面積を測り、必要な材料の量を計算します。例えば、砂利を敷く場合には玄関アプローチの面積だけでなく、施工する厚みによって必要な砂利の量が変わります。
レンガや敷石を使用する場合も、商品のサイズと施工面積から必要な枚数を計算する必要があります。材料が途中で不足すると同じ商品を買い足す必要がありますが、製造時期によって色味が若干異なったり、同じ商品が在庫切れになったりすることもあります。
そのため、破損やカットによるロスも考え、必要量より少し余裕を持って準備しておくと安心です。
排水や水勾配を確認する
玄関アプローチをDIYするときに特に注意したいのが、水はけです。玄関アプローチを水平に施工すると、雨が降ったときに水がたまりやすくなる場合があります。そのため、基本的には雨水が建物側へ流れ込まないよう、道路や庭、排水設備などへ水が流れるようにわずかな勾配をつけます。
既存の地面で水たまりができやすい場所がある場合には、施工前に原因を確認しておきましょう。排水計画を考えずに施工してしまうと、玄関前に水がたまったり、泥やコケが発生したりする原因になります。
高低差が大きい土地やもともと水はけが悪い場所など、DIYで排水を調整することが難しい場合には、外構業者へ相談することも検討しましょう。
おしゃれな玄関アプローチをDIYするポイント
玄関アプローチは、家を訪れた人が最初に目にする場所の一つです。素材を並べるだけでも施工できますが、少し工夫することで玄関まわり全体の印象を大きく変えられます。
ここからは、DIYでおしゃれな玄関アプローチを作るときのポイントを紹介します。
直線と曲線を使い分ける
玄関アプローチの形は、住宅の雰囲気を左右する重要な要素です。門から玄関まで直線的にアプローチを作ると、シンプルですっきりとした印象になります。モダン住宅やスタイリッシュな外構とも合わせやすいデザインです。
一方、玄関まで緩やかな曲線を描くようにアプローチを作ると、柔らかく自然な印象になります。曲線の途中に植栽や庭石を配置すれば、玄関までの景色に変化をつけることもできます。
ただし、デザインを優先して極端に遠回りする動線にすると、毎日の移動が不便になる可能性があります。見た目だけでなく、普段の歩きやすさも考えて形を決めましょう。
植栽を取り入れる
玄関アプローチの周囲に植栽を取り入れることで、自然で温かみのある空間を作れます。例えば、敷石の周囲に下草や低木を植えたり、玄関付近にシンボルツリーを設けたりすると、アプローチだけを施工する場合と比べて外構全体に立体感が生まれます。
砂利や石材、枕木などの自然素材と植栽は特に相性がよく、ナチュラルな玄関まわりに仕上げやすいでしょう。ただし、玄関アプローチのすぐ近くに大きく成長する植物を植えると、枝葉が通路をふさいだり、根によって舗装材が持ち上がったりすることがあるため、成長後の大きさや手入れのしやすさも考えて植物を選ぶことが大切です。
照明を取り入れる
玄関アプローチに照明を取り入れると、夜間の雰囲気が大きく変わります。足元を照らすフットライトや植栽を照らすスポットライトを設置すれば、玄関まわりを立体的に演出できます。
また、照明には見た目をおしゃれにするだけでなく、夜間の安全性を高める役割もあります。玄関アプローチの段差や敷石の位置が暗い場所では分かりにくいため、照明を配置することで転倒防止にもつながります。
DIYの場合には、電気工事を必要としないソーラーライトなども活用できます。ただし、明るさや設置位置によっては十分に足元を照らせないこともあるため、デザインだけでなく実用性も確認しましょう。
玄関アプローチをDIYする手順
ここでは、DIY初心者でも比較的挑戦しやすい「敷石と砂利を組み合わせた玄関アプローチ」を例に、基本的な施工手順を紹介します。
まず、玄関アプローチを作る場所を決め、ロープや杭などを使って施工範囲を確認します。実際に玄関まで歩き、敷石の位置や歩幅に無理がないか確認しておきましょう。
次に、施工する範囲の雑草や石を取り除き、必要に応じて土を掘ります。砂利や敷石をそのまま地面の上へ施工すると、周囲よりアプローチだけが高くなってしまうため、使用する素材の厚みを考えて地面の高さを調整することが重要です。
土を掘った後は、地面を平らに整えてしっかりと締め固めます。この下地づくりが不十分だと、施工直後はきれいでも、雨や人の重みによって敷石が沈んだり、砂利の表面に凹凸ができたりする原因になります。
砂利を敷く場所には、雑草対策として防草シートを施工します。シート同士の隙間から雑草が生えないよう、端を重ねながら敷き、専用の固定ピンなどで地面に固定します。
続いて、敷石を仮置きします。玄関まで実際に歩きながら歩幅を確認し、自然に足を置ける位置へ配置しましょう。敷石の高さにばらつきがある場合には、その下の土や砂を調整し、ぐらつきがない状態にします。
敷石を配置したら、周囲へ砂利を敷いていきます。一度に大量の砂利を入れるのではなく、少しずつ広げながら全体が均等な厚みになるよう調整すると、きれいに仕上げやすくなります。
最後に、玄関から道路まで実際に歩き、敷石のぐらつきや危険な段差がないか確認します。あわせて、水を流したり雨が降った後に確認したりして、玄関付近に水がたまっていないかチェックしましょう。
DIYでは仕上がりの見た目に目が向きがちですが、玄関アプローチは毎日利用する場所です。歩きやすさ、水はけ、滑りにくさなども確認しながら施工することが大切です。

玄関アプローチをきれいに仕上げるなら外構業者への依頼も検討しよう
砂利や敷石などを使った簡単な玄関アプローチであれば、DIY初心者でも施工できます。
一方で、すべての玄関アプローチをDIYできるとは限りません。特に土間コンクリートを施工したい場合や、タイル・自然石をきれいに張りたい場合、高低差が大きい場所に階段やスロープを設けたい場合などは、専門的な知識や施工技術が必要になります。
また、玄関まわりは雨水が集まりやすい場所でもあるため、土地の状況に合わせた排水計画や勾配調整も重要です。DIYで施工すると初期費用を抑えられる一方、下地づくりが不十分だった場合には、数年後に敷石やレンガが沈んだり、表面に水たまりができたりすることがあります。
施工後の補修まで考えると、最初から外構業者へ依頼したほうがよいケースもあります。外構業者であれば、玄関アプローチだけでなく、門柱やフェンス、植栽、駐車場なども含めて住宅全体に合った外構を計画できます。
「簡単な部分はDIYしたいが、下地だけ施工してほしい」「玄関まわりをまとめてきれいにしたい」といった場合も、まずは外構業者へ相談してみるとよいでしょう。
まとめ
玄関アプローチは、砂利や敷石、レンガなど比較的扱いやすい素材を選べばDIYすることも可能です。ただし、きれいで長く使える玄関アプローチを作るためには、素材を並べるだけではなく、下地づくりや水勾配、排水、安全性なども考える必要があります。
DIYが難しい場合や、玄関まわり全体をきれいに仕上げたい場合には、外構・エクステリア工事の専門業者への依頼も検討しましょう。
おわりに
ガーデン&エクステリア専門の福田造園は、お庭をおしゃれに仕上げ、かつ実用的にリフォームするエクステリア・外構工事専門店です。
お住まいの環境やご予算、ご要望に合わせた最適なプランをご提案しておりますので、玄関アプローチ工事をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。



