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テラス屋根を後付けする際のポイント!メリットから注意点まで徹底解説!

はじめに

テラスに屋根があるだけで、暮らしの快適さは大きく変わります。一方で、「既存の住宅にテラス屋根を後付けできるのか?」「設置する上で注意すべき点はあるのか?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
そこで本記事では、テラス屋根の後付けが可能な条件から設置方法の種類、メリット・デメリット、注意点まで分かりやすく解説します。後付けする際に失敗しないためのポイントを紹介していますので、これから設置を検討している方はぜひ参考にしてください。

福田造園の簡単な歴史

1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。

写真:福田造園

テラス屋根の後付けは可能?設置方法の種類について

テラス屋根は既存の住宅にも後付けが可能ですが、住まいの構造や使い方に応じたさまざまな設置方法があります。どの施工方式を選ぶかによって、見た目や耐久性、使い勝手は大きく変わるため、事前にどのような設置方法があるのか確認しておくことが大切です。

ここからは、後付けテラス屋根に採用される代表的な設置方法と、それぞれの特徴について解説します。

壁付け型

壁付け型のテラス屋根は、住宅の外壁に直接固定して設置するタイプで、最も一般的な施工方法です。建物と一体感のある仕上がりになるため、見た目の統一感が高く、雨の吹き込みを抑えやすいというメリットがあります。

一方で、外壁に直接荷重がかかるため、サイディングやALCなど比較的軽量な外壁材の場合は、下地補強や設置自体が難しいケースもあります。また、取り付け部分の防水処理が不十分だと雨漏りにつながる可能性もあるため、施工技術の確かな業者に依頼することが大切です。

独立型

独立型のテラス屋根は、建物の外壁に固定せず、独立した柱と梁だけで屋根を支える設置方法です。外壁の強度に依存しない設置方法のため、築年数が経過した住宅にも適しています。また、壁付け型とは違い設置位置の自由度が高いため、比較的設置しやすい点もメリットといえます。

ただし、独立型は柱をしっかりと固定するための基礎工事が必要になります。また、風の影響を受けやすいため、耐風圧性能に優れた商品を選ぶことが重要です。建物に負担をかけず、用途や庭の配置に合わせた柔軟な設計ができる点が独立型の大きな特徴です。

テラス屋根を後付けで設置するメリット

テラス屋根を後付けすることで、生活の利便性は大きく向上します。雨の日でも洗濯物を干せるようになったり、強い日差しを軽減したりと、暮らしに直結する効果を実感しやすい設備です。

ここからは、テラス屋根を後付けすることで得られる主なメリットについて詳しく解説します。

悪天候でも洗濯物が干せる

テラス屋根を後付けする最大のメリットの一つが、天候に左右されずに洗濯物を干せることです。特に梅雨時期や天気が変わりやすい季節は、急な雨で洗濯物が濡れてしまう心配が尽きません。しかし、テラス屋根があれば多少の雨なら洗濯物を取り込む必要がなくなります。

また、花粉や砂埃の付着を防ぎたい場合についても、屋根があることで軽減できます。このように洗濯スペースとしての使い勝手が飛躍的に向上するため、忙しい家庭や共働き世帯にも大きなメリットをもたらす設備といえるでしょう。

紫外線による劣化を防げる

強い日差しは、室内の家具や床材、外壁の塗装など、建物のさまざまな部分に影響を及ぼします。紫外線は劣化の大きな原因となるため、色あせや変形、素材の劣化を早めてしまいますが、テラス屋根に使われる屋根材の多くはUVカットのため、紫外線を大幅に減らす効果が期待できます。

そのため、室内の日焼け防止に役立つだけでなく、テラスまわりの外壁やウッドデッキなどの劣化を抑制し、住まいの美観を長持ちさせることにもつながります。紫外線対策は夏場だけでなく年間を通して必要なため、テラス屋根は住まい全体の劣化防止にも大きく貢献します。

物置スペースとして活用できる

テラス屋根があるだけで、屋外スペースの使い勝手は大きく広がります。例えば、自転車・ベビーカー・アウトドア用品・園芸道具など、屋外に置きたいけれど雨に濡らしたくないものを安全に保管できるちょっとした物置スペースとしても活用できます。上手に活用することで玄関周りなどが散らかりにくくなり、生活動線も整いやすくなる点が大きなメリットです。

また、屋外収納ボックスを設置すれば、季節用品や家庭菜園の道具なども快適に収納できます。屋根があることで直射日光を避けられるため、劣化しやすいプラスチック製品の保管にも適しています。用途に合わせて空間を自由に活用でき、限られた庭スペースでも機能的な屋外環境をつくりやすくなるのがテラス屋根の魅力といえます。

室内の温度上昇を抑制できる

テラス屋根は、夏場の強い日差しによる室内温度の上昇を抑える効果があります。南向きの窓は日射が入りやすく、室内が蒸し暑くなる原因となりますが、テラス屋根を設置することで直射日光が建物に当たるのを軽減できます。結果として冷房効率が向上し、電気代の節約にもつながります。

また、屋根材の中には熱線をカットするタイプのポリカーボネート板もあり、より高い断熱効果を得られます。これにより、真夏でも比較的涼しい環境が保てるため、部屋の快適性が大幅に向上します。

テラス屋根を後付けで設置するデメリット

一方で、テラス屋根の後付けには注意しておきたいデメリットも存在します。圧迫感が出る場合や、季節によって室内環境に影響が生じることもあるため、事前にどのようなデメリットがあるのか理解しておくことで設置後の後悔を防ぎやすくなります。

そこでここからは、テラス屋根を後付けする際に考えられるデメリットについて解説します。

圧迫感が生じるケースもある

テラス屋根を設置すると屋外空間の開放感がやや損なわれるため、圧迫感を感じる場合があります。特に屋根の高さが低いと圧迫感が強くなり、視界が狭まってしまうと感じるケースがあります。また、屋根材の色が濃い場合や不透明な素材を使用すると、光が遮られて暗く感じることもあります。

こうした印象は設置後に気付きやすいため、事前に高さ・奥行き・屋根材の透過性を検討しておくことが重要です。透明度の高いポリカーボネート材や、フレームの細いスタイリッシュなデザインも多く、開放感を保ちながら設置できる商品も増えているため、設置環境を考慮して圧迫感の出にくい快適なテラス空間を実現させましょう。

日差しがなくなり冬場は寒くなる

テラス屋根は夏の日射を遮ってくれる一方で、冬場には太陽光が室内に届きにくくなり、部屋が冷えやすくなることがあります。南向きの掃き出し窓に屋根を設置する場合、冬の日差しを取り入れにくくなるため、暖房効率が下がる可能性もあります。

この対策としては、屋根材の透過率を高める透明タイプを選んだり、屋根の角度によって冬場の採光を確保したりする方法もあります。年間を通して快適に過ごすためには、夏と冬のどちらの環境も想定し、設置位置や素材の選定を慎重に検討することが大切です。こうした工夫を行うことで、冬場の寒さを最小限に抑えられます。

雨天時は雨音が発生する

テラス屋根に使われるポリカーボネート材や金属材は、雨が当たると雨音が響くことがあります。特に強い雨や夜間は気になりやすく、寝室の近くに設置する場合は雨音や風の音がうるさいと感じるケースは少なくありません。

なお、強風によって生じる騒音や揺れに関しては、製品を固定している金具などが緩んでいる場合もあります。また、そもそも耐風圧などの強度が不足している製品を設置しているケースもあるため注意が必要です。これらを解決するためには、強度不足が生じない製品をきちんと選定する必要があるため、知識や経験の豊富な施工業者に依頼することが大切です。

テラス屋根を後付けで設置する際の注意点

テラス屋根の後付けを成功させるには、設置方法や素材の選定、住宅の構造との相性など、押さえておきたいポイントが数多くあります。また、地域の気候条件や法的な制限にも注意が必要です。

ここからは、テラス屋根を後付けする際に知っておくべき重要な注意点について解説します。

開放感も考慮して屋根の素材・デザインを選ぶ

テラス屋根を後付けする際には、採光性や開放感を損なわないよう、素材やデザインの選定が非常に重要です。屋根材には透明度の高いポリカーボネート、半透明タイプ、熱線カット仕様、アルミパネルなどさまざまな種類があります。透明度が高いほど光を多く取り込め、空間が明るく感じられる一方、日差しが強い場所では熱線カットタイプが効果的です。

また、フレームの太さや色によっても印象が大きく変わるため、外観デザインとの統一感を意識した製品選定も欠かせません。圧迫感を避けたい場合は、細いフレームの製品などを取り入れると開放感のある雰囲気を演出できます。日常的な使い勝手だけでなく、季節ごとの光の入り方や景観への影響も考慮することで、より快適なテラス空間を実現させましょう。

条件に合わせて設置方法を決める

テラス屋根には「壁付け型」と「独立型」があり、建物の構造や設置場所の条件に応じて最適な方式を選ぶ必要があります。外壁の強度が十分にある場合や、屋根と建物を一体化させたい場合は壁付け型が適している一方で、外壁が弱い、築年数が経過している、建物に負荷をかけたくないといったケースでは独立型が安心です。

なお、風の通り道になりやすい立地や積雪が多い地域では、耐風圧・耐積雪性能を踏まえて柱の本数や設置位置を調整することが大切です。住宅の条件に最適な設置方法を選ぶことが、長く安心して使うためのポイントです。

長期優良住宅は認定取り消しに注意する

長期優良住宅に認定されている建物にテラス屋根を後付けする際は、外壁への加工に注意が必要です。テラス屋根の多くは外壁へ金具を固定するため、ビス穴を開ける作業が伴います。しかし、外壁に穴を開ける行為が性能低下と見なされ、認定を取り消される可能性があります。

そのため、テラス屋根の固定方法を慎重に検討する必要があります。外壁にビス留めしない独立型を検討するなど、住宅性能を損なわずテラス屋根を設置できる方法を選ぶことが重要です。

耐積雪量・耐風圧強度に余裕を持って商品選定する

テラス屋根を後付けする際は、地域の気候条件に合わせて耐積雪量・耐風圧強度を必ず確認することが重要です。一般的な標準仕様のテラス屋根の場合、積雪や強風が多い地域では不十分な場合があります。雪の重さに耐えられなければ屋根材の破損やフレームの変形につながり、最悪の場合は倒壊するリスクもあります。

また、台風の多い地域では風速に耐える耐風圧性能を示す数値を確認して選ぶことが大切です。設置位置が風の通り道である場合は、より強度の高いモデルを選ぶことで安心感が高まります。余裕を持った性能選びをすることが、安全で長持ちするテラス屋根の実現につながります。

経験豊富なプロの業者に依頼する

テラス屋根の後付けは、一見シンプルなようで実際には外壁の強度確認、勾配調整、防水処理、雨樋の位置など、専門的な知識と技術が必要になります。DIYでの取り付けが難しい理由は、これらの要素が少しでもズレると雨漏りや歪み、強風時の破損につながる可能性があるためです。

プロの業者に依頼することで、建物の構造に合った最適な設置方法を提案してもらえるほか、メーカー基準を満たした施工が受けられ、仕上がりの品質が大きく向上します。長く快適に使えるテラス空間をつくるためには、経験豊富な専門業者に依頼することが結果的にコストパフォーマンスの高い選択となります。

まとめ

テラス屋根の後付けは、洗濯物干しの快適性向上や紫外線対策、省エネ効果など、多くのメリットをもたらす魅力的なリフォームです。一方で、圧迫感や冬の日差し不足、雨音といったデメリットもあり、素材や設置位置、デザイン選びが快適性を大きく左右します。
また、住宅の構造や地域の気候条件に合わせて壁付け型・独立型のどちらを選ぶか、耐風圧・耐積雪性能に余裕を持つかなど、事前の検討も欠かせません。施工には専門的な技術が必要なため、信頼できるプロの業者に依頼することが安全性と長期耐久性の確保につながります。これらのポイントを押さえることで、暮らしをより快適にする理想のテラス空間を実現させましょう。

おわりに

ガーデン&エクステリア専門の福田造園は、エクステリアリフォームのお手伝いをしています。テラス屋根の取り付けからカーポートの設置など、エクステリアに関連するお悩みはお任せください。
プロのスタッフが親身に対応いたしますので、お気軽に福田造園までご相談ください。

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