はじめに
ガーデンルームは、庭と室内の中間にあるもう一つのリビングのような空間で、採光性の高いガラス屋根や窓に囲まれた心地よいスペースです。雨の日でも洗濯物を干せたり、趣味の部屋や子ども・ペットの遊び場としても活用できたりと、暮らしを豊かにする魅力が詰まっています。
そこで本記事では、ガーデンルームの基礎知識からメリット・注意点までを分かりやすく解説します。これからガーデンルームの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
福田造園の簡単な歴史
1964年に創業。石屋からはじまり、名古屋城の石垣や公共の工事を手がける。ハウスメーカーの下請けを経て、「お客様の笑顔や感想を直接いただきたい」という想いのもと、外構・エクステリア屋として独立。外構・エクステリア・お庭工事などに関して、提案、製図、施工管理という全ての工程を自社で行っています。培ってきた造園屋としての知識、エクステリア・外構屋としての知識をいかんなく発揮し、お客様ひとりひとりに合った、より快適な生活を過ごしていただけるよう努めています。
ガーデンルームの基礎知識
設置を検討している場合、そもそもガーデンルームとはどんな空間なのかを正しく理解しておくことが大切です。サンルームやテラスとの違いを知ることで、自分の暮らしに合ったスタイルを見つけやすくなります。
そこでここでは、ガーデンルームの基本的な特徴や構造、設置の目的など、導入前に押さえておきたい基礎知識を紹介します。
ガーデンルームとは?
ガーデンルームとは、庭と室内の中間に位置する半屋外空間のことを指します。屋根やガラスの壁で囲まれた構造になっており、風や雨を防ぎながらも自然光をたっぷり取り入れられるのが特長です。
リビングやダイニングに隣接させることで、屋内外のつながりが生まれるため、開放的な空間を楽しめます。家庭菜園や観葉植物の育成、ペットや子どもの遊び場、洗濯スペースなど用途は多彩で、暮らしの快適性を高める設備として人気を集めています。
また、デザイン性も高く、住宅の外観をおしゃれに演出できる点も魅力です。日常の中で自然を感じながら過ごしたい方にとって、ガーデンルームは理想的な空間といえるでしょう。
ガーデンルームとサンルームの違い
ガーデンルームとよく似た言葉に「サンルーム」がありますが、両者には明確な違いがあります。サンルームは、太陽の光を取り入れることを目的としたガラス張りでできた空間で、断熱性や気密性が高いのが特長です。
一方、ガーデンルームは屋外寄りの設計で、窓や扉を大きく開け放つことができ、風や自然を感じられる点に違いがあります。また、ガラスだけではなくポリカーボネートを選ぶことも可能です。
ガーデンルームは庭の延長としても活用できるので、どちらを選ぶかは、求める快適さや利用目的によって決まります。
ガーデンルームを設置するメリット
ガーデンルームを設置することで、生活の快適さや住まいの価値が大きく変わります。天候を気にせず洗濯物を干せる便利さはもちろん、趣味やリラックスの空間としても活用できます。
そこでここからは、ガーデンルームを設置した場合にどんなメリットがあるのかを具体的に見ていきましょう。
天候に左右されずに洗濯物が干せる
ガーデンルームを設置する最大のメリットの一つが、天候を気にせず洗濯物を干せることです。屋根と壁に囲まれているため、雨の日でも安心して洗濯物を干すことができ、突然の天候変化にも慌てる必要がありません。
また、花粉や黄砂、PM2.5などの付着も防げるため、アレルギー対策にも効果的です。通気性のよい構造なので、部屋干しのように湿気がこもる心配もなく、カビや嫌なにおいの発生も抑えられます。
共働き家庭や外干しを控えたい方にとって、ガーデンルームは非常に実用的な空間といえるでしょう。
プライベートや趣味の空間として活用できる
ガーデンルームは、家事だけでなく、趣味やリラックスの時間を楽しむ空間としても活躍します。ガラス張りの開放的な空間で、読書をしたりティータイムを過ごしたりすれば、まるでカフェのような心地よさを味わうこともできます。
また、天候を問わず快適に過ごせるため、家族団らんの場としても最適です。プライベートな空間としての落ち着きも確保できることからも、日常の中に自分だけの癒しの時間を生み出せるのがガーデンルームの大きな魅力です。
住まいの資産価値が向上する
ガーデンルームは、実用性だけでなく住宅の資産価値を高める効果も期待できます。外観デザインを引き締め、住まい全体に高級感と統一感を与えることで、査定時にプラス評価を受けることもあります。
また、採光や通風の改善によって住環境の快適性が向上し、長期的に見ても家の寿命を延ばす要素となります。こうした機能性とデザイン性の両立が、将来的な売却や賃貸を考える上でも大きな魅力となるでしょう。
子どもやペットを安全に遊ばせられる
ガーデンルームは、子どもやペットを安心して遊ばせられる安全な空間としても人気です。屋外のような開放感を保ちながらも、壁や屋根に囲まれているため、飛び出しなどの危険を防ぐことができます。
夏場の日差しや雨、冬の冷たい風を避けられるため、季節を問わず快適に過ごせるのも大きな特徴です。小さな子どもがいる家庭では、目の届く範囲で遊ばせられることで親の安心感も高まります。屋外と室内のよいところを兼ね備えたガーデンルームは、家族にとって安全で居心地のよい遊び場となるでしょう。
セカンドリビングとしても活用できる
ガーデンルームは、リビングの延長として第二の居間として活用するのもおすすめです。大きな窓から自然光をたっぷり取り込めるため、明るく開放的な空間を演出できます。ソファやテーブルを置いて家族の団らんの場にしたり、友人を招いてお茶を楽しんだりと、使い方の自由度が高いのがメリットです。
また、ガーデンルームをリビングとつなげることで、家全体の奥行きが生まれ、より広く感じられる効果もあります。天気や季節に左右されず、心地よい時間を過ごせるセカンドリビングとして、ガーデンルームは活用できるでしょう。
おしゃれで実用的なガーデンルームにするポイント
せっかくガーデンルームを設置するなら、デザイン性と実用性の両方を兼ね備えた空間にしたいものです。そのためには、目的を明確にし、信頼できる専門業者に相談することが欠かせません。
そこでここでは、理想のガーデンルームを実現するために押さえておくべきポイントを解説します。

設置目的を明確にする
ガーデンルームを理想的な空間に仕上げるためには、まず設置の目的を明確にすることが大切です。洗濯物を干すスペースとして使いたいのか、植物を育てたいのか、家族の憩いの場として活用したいのかによっても最適な設計や仕様が大きく異なります。
例えば、観葉植物を楽しむ場合は採光性や換気性能を重視し、くつろぎ空間として使うなら断熱性や遮熱性を高めることが欠かせません。また、使用頻度や季節によって必要な設備も変わるため、事前にライフスタイルに合わせたプランを立てておくと後悔を防げます。
このように目的を明確にすることで、完成後の使い勝手が向上し、理想のガーデンルームを実現できるでしょう。
専門業者に依頼する
ガーデンルームの設置には、住宅の構造や防水処理など専門的な知識と技術が必要です。そのため、経験豊富な専門業者に依頼することが重要です。既存の住宅に後付けする場合は、建物の耐久性や排水計画、外壁との取り合いなどを慎重に確認しなければなりません。
これらを自己判断で行うと、雨漏りや結露などのトラブルが発生する可能性があります。専門業者であれば既存の状況に適したプランを提案してくれるため、安心して任せられるでしょう。
なお、業者に依頼する際には、施工実績や口コミ、アフターサポート体制を必ず確認し、複数社から見積もりを取ることも大切です。信頼できる業者を選ぶことで、長く快適に使えるガーデンルームを実現できます。
ガーデンルームの設置で後悔しないための注意点
ガーデンルームは魅力的な反面、設置条件や費用、気候対策などを誤ると「思っていたのと違う」と後悔してしまうこともあります。長く快適に使うためには、事前にリスクや注意点を把握しておくことが大切です。
そこでここからは、ガーデンルームの設置で後悔しないための注意点を詳しく解説します。
費用対効果を考える(設置・メンテナンスコスト)
ガーデンルームの設置には、一般的に50万~200万円ほどの費用がかかります。素材やサイズ、ガラスの性能によって価格差が大きく、オプションを加えるとさらに高額になることもあります。
そのため、初期費用だけでなく、清掃や部材交換などの維持コストも含めて検討することが大切です。特にガラス部分は汚れが目立ちやすく、定期的な掃除やコーキングの補修が必要になる場合があります。
コストを抑えたい場合は、必要最低限の機能に絞った簡易的なタイプを選ぶのもよいでしょう。長期的な視点で費用と効果のバランスを見極めることで、無理なく快適なガーデンルームを維持することができます。
夏の暑さ、冬の寒さ対策を行う
ガーデンルームは日光を多く取り込める反面、夏は室温が上昇しやすく、冬は冷え込みやすいというデメリットがあります。そのため、季節ごとの温度対策をあらかじめ考慮することが欠かせません。
例えば、夏は遮熱フィルムや日よけスクリーン、換気窓を設けることで熱気を逃がし、快適な温度を保てます。冬は断熱ガラスや床断熱材を採用し、必要に応じてヒーターを設置するとよいでしょう。
また、観葉植物やペットのために温度差を和らげる工夫も大切です。設置前に方角や日当たりを確認し、日射が強すぎる場合はひさしやカーテンで調整するなど、年間を通して過ごしやすい環境を整えることが大切です。
ハウスメーカーの保証に問題が生じないか確認する
新築や分譲住宅にガーデンルームを後付けする場合は、ハウスメーカーの保証内容に影響が出る可能性があります。特に屋根や外壁に固定するタイプのガーデンルームは、防水保証や構造保証が失効してしまうこともあるため注意が必要です。
そのため、施工前には必ずメーカーや工務店に連絡し、保証の範囲や条件を確認しておきましょう。場合によっては、メーカー指定の施工業者を利用することで保証を維持できるケースもあります。
また、独自に設置する場合でも、施工業者がどのような保証を提供しているかを確認することが重要です。後々のトラブルを防ぐためにも、保証関係は契約前に書面で明確にしておくと安心です。
日当たりや風通しも考慮して設置する
ガーデンルームを快適に使うためには、立地条件を踏まえた日当たりや風通しの計画が欠かせません。南向きに設置すれば冬は暖かく過ごせますが、夏は直射日光で室温が上昇しやすくなります。
一方、北向きでは光が不足して植物が育ちにくいこともあります。そのため、立地環境や季節による日照の変化を考慮し、シミュレーションを行って最適な位置を選ぶことが重要です。
また、風が通り抜ける場所に設置することで、普段使いの際に快適性が格段に高まります。デザインだけでなく、日当たりや風通しといった場所を意識した設置計画が、長く快適に使えるガーデンルームづくりのポイントです。
施工業者の保証・アフターフォロー体制も確認する
ガーデンルームは屋外に面しているため、時間の経過とともに劣化や不具合が生じることがあります。そのため、施工業者の保証内容やアフターフォロー体制を事前に確認しておくことが大切です。
施工後に部材の破損などが発生した場合、無償で修理対応してくれる期間や条件を把握しておきましょう。また、定期点検といったアフターフォローのサービスを提供している業者を選べば、長期的に安心して利用できます。
保証の有無だけでなく、トラブル時に迅速に対応してくれるかどうかも重要な判断基準です。信頼できる施工会社は、施工技術だけでなくアフターサポートにも力を入れており、利用者との関係を大切にしているため、サポート面も比較してみましょう。
まとめ
ガーデンルームは、暮らしの質を高める魅力的な空間です。なお、洗濯スペースや趣味部屋、子どもやペットの遊び場など多様な使い方ができる一方で、注意すべき点もいくつか存在するため、専門知識を持つ業者に依頼することが後悔しないためのポイントです。
また、業者選定をする際には、施工後のメンテナンスや保証体制を確認しておくことが大切です。自然を身近に感じながら快適に過ごせるガーデンルームは、家族の時間を豊かにする特別な空間です。そのため、慎重に計画を立て、自分たちのライフスタイルに合った理想のガーデンルームを実現しましょう。
おわりに
ガーデン&エクステリア専門の福田造園は、ガーデンルーム・サンルームなどをはじめとするエクステリアリフォームを専門に対応しております。
お客様にとって最適なプランをご提案しておりますので、ガーデンルームの設置をご検討中の方は、お気軽に福田造園までご相談ください。


